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 ゜┗━┛         2007年03月03日号 通巻 218号 ┗━┛゜
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 初めましてのかたは、初めまして。そうでない方は、お待たせ致しました。
 自称「文芸同人誌」主婦と創作の発行人、銀凰です。

 本日は桃の節句。おひな様の日、女の子のお祭りでございます。
 こんなうきうきする日にケアレスミスを発見するとは……。

 神光寺かをり(発行人)の連載小説の回数カウントが
「2006年12月16日号 通巻 208号」より間違い続けておりました。
(37回を2回勘定し、以降本来の回数より1少ない数字を表示)
 従って、今回分の正しい回数は第48回となります。

 他人様の作品に対するミスでなかったのは不幸中の幸いでと申せましょうが、
どちらにせよ、編集人としては失格でございます。
 お詫びして訂正させていただきます。

 兎も角も。
 早速本日の会報をお楽しみ下さいませ。
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◇本日の目次…
 ▲オススメメールマガジン・HP・情報紹介
 ◆連載小説…瑞坂 菜 加藤さんの約束 第2回
 ◆連載小説…神光寺かをり クレール光の伝説・古の【世界】 第48回
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◇メールマガジン・HP情報紹介
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◇連載小説 加藤さんの約束 第2回            作:瑞坂 菜
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 やれやれ。約束だからなぁ。
 その朝、6時過ぎ。
 庭の隅の散水栓についたホースを伸ばし、早速水まきを始める。
 自分から言い出したことじゃないから、素直に従うこともないのだが、
「朝の空気は、創作意欲を沸かせるイオンが一杯なのよぉ」
とか、
「夕方も水のしぶきは、リフレッシュに最適なんだってよぉ」
と、なにやら、水まきの効果を盛んに話している妻。
 私は、何かと気遣う妻の好意に、ささやかな感謝を伝えるつもりもあった。
 蛇口をひねると、水が通るドクリという音がして、ホースがうねる。散水ノ
ズルの先を『拡散・かくさん』にすると、水は柔らかい布のように平らに広が
り、花の上に均等にかかる。よくできている。
 この散水用のホースも妻が買ってきたものだった。
「水はたっぷりやってね。乾いちゃうとかわいそうだもんね」
 あのニンマリ顔が水の布に映るような気がした。
 そうして、庭に出て5分ほど。
 隣の家から、大げさな程のドアベルの音がした。
 私はいきなりのことに、手にしたノズルをすべり落とした。水の勢いに地面
で踊るノズルを拾おうとしゃがみ込む。
 何気なく見えた、二人の男の子。兄弟らしく、顔立ちがそっくりだった。そ
の胸の前で、はがきほどのカードがヒラヒラしている。と、その向かいの家と
両隣からも、何人かの子どもが出てくる。
 そうか、ラジオ体操の時間なのだ。
 私は、踊るノズルを押さえ込みながら、小さい方の男の子と目が合った。子
どもを育てたことがない私は、こんなときどうしていいかわからなくて、思い
のほかドキドキした。
「兄ちゃん、あれってさぁ」
 指まで差している。おいおい、いくら見慣れてないからって、大人を『あ
れ』呼ばわりしてその態度は何だ。
 その声に、兄ちゃんと呼ばれた子も、私の方をじっと見た。
 小さな青い実の付いたブルーベリーの生垣越しに、目が合う。何か言いたげ
な目だった。
 めったに外に出なかった私のことだから、仕方がないが、失礼なやつらだ。
朝なんだから、近所のオトナには、おはようございますくらい言ったらどうだ。
 私は無視することにして、落としたノズルを手に持ちかけた。
「なんだあれ」
兄弟の後ろを通るほかの子どもたちが、不思議そうな目で私の方をじっと見る。
 こうなれば、もう失礼とかの次元でなく、無視するしかない。
「何、やっているの。早く行かなきゃ遅刻じゃないの」
 あの兄弟の母親だろう。あのベル音のドアから、両手に濃いピンクの大きな
ビニールごみ袋を持って出てきた。そして、あの子どもたちがまだ、家の前で
じっと立っているのを見ると声をかけた。
「ママ、あれ」
 さっきの弟君が、こちらを指差した。
 私は、あいかわらずノズルを拾おうと必死なのだが、踊る勢いが強すぎて拾
えない。
「壊れてるのよきっと。それより早く行きなさい」
 その声を合図に、兄弟は他の子どもたちと駆けて行った。
 なんていうことだ。人の苦労の姿を『壊れている』とは。
 彼女は袋を足元に置き、我が家の門の鍵を、外側から手を伸ばしてヒョイと
外すと、私の目の前を横切り反対側の蛇口の方へ堂々と歩き出した。
「おいおい。子どもが子どもなら親も親だぞ。人の家に勝手に入って来るとは、
何を考えているんだ。それも家主の目の前を通ってだぞ。全く持ってけしか
らぁん。こらぁ」
 彼女は何も聞こえていない様子で、散水栓の蛇口をキュッとひねり水を止め
た。すると、私の目の前に落ちていたノズルを取り、伸びたホースを手際よく
まとめると玄関の脇に置いた。鼻歌なんか歌いながら。
 そして、もう一度門を閉め、袋を両手に抱えなおし歩いていった。
 ただ、あぜんと見守るしかない私。そのときだった。
「今年もお帰りなさい、あなた」
すぐ後ろに妻が静かに立っていた。
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◇連載小説 クレール光の伝説・古の【世界】 第48回  作:神光寺かをり
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 彼女の唇は堪えきれずに小さく震えた。
「だからその尊称を消して、あの名を書いた」
 かすかな声を己の耳に聞き取ったエル・クレール……いやハーンのクレール
姫は、わななく掌で口元を覆った。上目遣いに男の顔色をうかがう。
「そこまで飛躍するかね?」
 ブライトの肩が小さく上下した。忍び笑いの口角に浮かんだ歪みはには、邪
悪な色すら浮かんでいる。エル・クレールは彼が自分に向けた笑顔の中にこれ
ほどの邪意を見いだしたことはかつて無かった。
 確信した。彼も同じことを考えているのだ。
 独裁者と戦うために立ち上がった英雄はいない。
 捕らわれの姫を助けた白馬の騎士はいない。
 国の礎を気付いた為政家はいない。
 ハーン家の始祖はいない。
 動悸が激しくなった。眩暈がする。大きく息を吸い込もうとした。肺腑は意
に反して小刻みな荒い呼吸を繰り返す。
「それほどに畏れることか?」
 低く抑えられたブライトの声は、疑念と不審と不安に満ち、少しばかりの嘲
笑を帯びている。
「私の先祖が……私に繋がる流れの最初の一点が……無いと言われては……
私は塞き止められた淀みと同じです。本流もこれから行く先も判らない」
 エル・クレールの声は顫動《せんどう》していた。
 自負であった血脈が否まれた……それも自分自身と、敬愛する二人の男に
よって。
 確乎たるものであると信じていた足下の地面が、突如として消えた。ひたす
らに沈み込んでゆくばかりの薄寒い浮遊感が彼女を包む。
 翠色の目は茫漠と開いている。開ききった瞳孔は、しかし何も見いだすこと
ができないでいた。瞼を強く閉じた時に広がる、血潮の色を帯びた暗闇だけが
眼前にある。
 呼吸の荒さは喘ぎに、動悸の激しさは破裂の寸前に、眩暈は暗黒に。皮膚が
蒸発し、肉が霧散し、骨が融けて流れ、己が無に帰し、存在が感じられなく
なった。
 深く、冷たく、強く、彼女は心身が堕ちてゆくのを感じていた。
 すがる物を求めて手を伸ばした。実際にそうしたのかどうかは、彼女にも解
らない。肉の手か、心の内の手か知れぬ、その指先が掴んだのは空だけだった。
落胆のあまりに瞼を閉ざそうとした。
 薄い隙間、仄暗い闇の奥から、赫い薄明かりを纏った逞しい拳が差し出され
るのが見えた。節の太い食指がエル・クレールの胸元を指し示す。
「お前はここにいる」
 強い風のうねりのような低い声が、一点の輝きと共に頭上から降ってきた気
がした。
 大きな声ではない。強い声でもない。穏やかで力のあるその響きに、クレー
ルは耳新しさを憶え、懐かしさをも感じた。
 耳をそばだてる。声は続けた。
「源流がどこかなんてことは知ったことか。よしその一滴が無くとも、大河は
時の果てから蕩々と流れ続け、お前という存在に受け継がれた。間違いなくお
前はここいる。血肉と魂を持って生きている」
 瞬間、呼吸が止まった。心の臓の拍動も、闇を巻くめまいも、ぴたりと止んだ。

 静寂があった。

「戻って来たか?」
 聞き慣れた声を聞いた耳の奥に、清流の漣を感じた。それはクレールの体が
発する生命の音だった。心の臓から流れ出る血潮も、肺に流れ込む呼気も、一
定の拍子で強く整っている。
 エル・クレール=ノアールは大音響の中にいた。目の前にあるのは、古い田
舎町の明るい風景だった。
「はっ」
 エル・クレールの肺の中に滞留していた重たい息が、塊となって口からあふ
れ出た。
 憶えず、左右を見回す。小さな舞台の小さな客席に彼女は座っていた。
 傍らで赤い光背を負った男が完爾として笑っている。
 エル・クレールは、彼女としては珍しい行儀の悪さだが、袖口で目を擦った。
 尖った光が二筋、彼の額からあふれ出ているかのように思えたのだ……赤く
禍々しい鬼の角のように。
 再度目を開けたときに見たのは、無精髭を生やしたブライト=ソードマンの
顔だった。櫛目の通らぬ前髪が隠す額に、鋭角な突起などは痕すらもあろう筈
がない。

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