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 ゜┗━┛         2007年01月13日号 通巻 211号 ┗━┛゜
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 初めましてのかたは、初めまして。そうでない方は、お待たせ致しました。
 自称「文芸同人誌」主婦と創作の発行人、銀凰です。

 それでは早速本日の会報をお楽しみ下さいませ。
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★文芸同人「主婦と創作」ではあなたの作品のご投稿をお待ちしています。
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◇本日の目次…
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 ▲オススメメールマガジン・HP・情報紹介
 ◆連載小説…流河 晶 <ヴァンパイア・ゴーレム> 第23回
 ◆連載小説…神光寺かをり クレール光の伝説・古の【世界】 第40回
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◇メールマガジン・HP情報紹介
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◇無料レポート Voice Magazine 自分探しの心の旅 Vol.1
  誰かを負かしてまで勝ち組に入りたくないって思う。
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   このレポートファイルは、2004年3月に創刊したメルマガ、
   『自分探しの心の旅』のバックナンバーを、オーディオ用に
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◇無料レポート 感動小説「走れ!アルキメデス」
       コンビニ食ばかり食べていた寅太郎に、何が起こったのか!
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  かなりの皆さんの共感を得ました。
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  主人公の寅太郎が、突然倒れます。
  いったん持ち直したものの、今度は院内感染で
  MRSA(メチシリン耐性黄色ぶどう球菌)腸炎という深刻な状態に。
  ふだんの食べものが、これほども体の免疫力を壊し、
  悲しい運命にさせるか、ぜひこの機会にお知り下さい。
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◇連載小説 <ヴァンパイア・ゴーレム> 第23回    作:流河 晶
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 唐突に、それまでの情景はすべてかき消え、スミス達は、いきなり目覚め
させられた人のように、 呆然と眼を瞬(しばた)いていた。
 二人は、地下都市の床に座り込んでいたのだ。
「……あ、あれ? 今のは……夢……?」
「そうじゃないさ、テッド」
 スミスは立ち上がり、ゴーレムの棺を覗いた。
「オラム、アージェと言ったな。あの娘と知り合いだったのか?」
"彼女は……今は私の隣に眠っている……"
「えっ」
 スミスが急いで床に転がっていた投光器を掲げると、少し離れたところに
もう一つガラスの棺があり、銀髪の少女の亡骸(なきがら)が安置されていた。

"私はすぐには死ななかった。シェムが無傷だったということもあったが、
あれでは死んでも死に切れなかったのだ。
 私は傷ついた体を引きずり、たった一つ残った人間の都市……つまり、ここ
に攻め入った。
 その頃この星に残留していた人間は、少女を戦士に仕立ておのれの身代わり
をさせるような、卑劣で臆病(おくびょう)な連中だけだったから、殺戮(さつ
りく)も容易だった。
 そして……すべての人間を殺し終えたとき、私にも死が迫っていた。
 残る力を振り絞って彼女をここに葬り、私も……"

「……はぁ……何て言うか、壮絶だな……」 
 テッドは打ちのめされたように言い、しばしの間、深い沈黙が地下の空間を
支配した。


 その重苦しい静けさを破ったのはゴーレムだった。
"……お前達に頼みがあるのだが"
「ああ、俺達にできることだったらやってやるよ。
 ……いいですよね、キャップ」
「そうだな」
"簡単なことだ。私が身に付けているペンダントを、彼女に渡して欲しいのだ
……。
 顔の横に付いている紅いボタンを押せば、棺が開く"

「それはいいけど、あんたの恋人だったのかい、彼女?」
"いや……そうではない。人間の中には我らに同情的な者もいて、かくまって
くれたりもした。アージェの両親もそんな人間だった。
 しかしゴーレム狩りの連中は、しまいに彼らをも一緒に狩るようになり……。
迷惑をかけてはと思い、アージェ達とは離れたのだ…が……"

「洗脳されたのだな、おそらく……」
 船長がぽつりと言い、テッドは眼を見張った。
「──せ、洗脳!?」 
「そうだ。十中八九、ゴーレム管理局とかいう連中の仕業だろう。
 オラムとアージェの関係を知って、彼の動揺を誘い、人間を勝利に導くため
に。
 最期の時は、ひどい傷を負ったお陰で、彼女は正気に戻ることができたの
だろう、気の毒にな」

「──畜生(ちくしょう)!」  
 そう叫んだのは、オラムではなく、テッドだった。
「──何て卑怯なんだ!」
「同感だな、勝つためには手段を選ばず、とは言うが」

"………"
 一瞬押し黙り、それからゴーレムは彼を促した。
"スミス、ペンダントを頼む……"
「あ、ああ、そうだったな、今……」
 言われるまま、スミスは紅いボタンを押し、棺を開いた。

 真の意味で生きていたと言っていいのか分からない、人の手で創り出された
生命体……ゴーレム。
 それが自分の意志を持ち、あげく子孫を作れるようにまでなったという。
 永遠の眠りについているその姿は、神々しくさえあった。
 スミスは手を伸ばし、慎重に男の首に触れる。
「あっ……」
 遥かな時を超えても光を失わずにいた金属の鎖は、彼が触れるとあっけなく
切れた。

 隣の棺に歩み寄り、オープンボタンを押す。
 こちらも、安らかな死に顔だった。
 胸の上で組み合わされ、たった今まで生きていたかのようにみずみずしい、
少女の華奢な手に、そっとペンダントを滑り込ませる。

 と、その刹那だった。爆発するかのような音が背後で起こったのは。
「──わっ!?」
「な──何だ!?」
 慌てて振り返ったスミス達は見た。
 つい今し方まで、オラムが眠りについていたガラスの棺の中には、何もなか
った。
 ゴーレムの遺体は一瞬で分解し、塵(ちり)と なって消え去っていたのだ。

「──しまった! 
 二千年も密封されていたのを、いきなり外気に触れさせたから……!」
「え、そ、そうなんですか? 
 ──うわっ!?」
 再び爆発音が響き、急ぎ二人が少女の棺に視線を戻すと、その遺体もまた、
ペンダントを残して消失していた。
"……ありがとう、スミス。これで思い残すことはない。
 それはお前達にやろう……同じ過ちを繰り返すな……"
 彼らの心に、かすかな思念が届き、その後は二度と、ゴーレムが語りかけて
くることはなかった。
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◇連載小説 クレール光の伝説・古の【世界】 第40回  作:神光寺かをり
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 とはいえ、いつまでも黙っているわけにも行かない。
 時として沈黙は詭弁よりも雄弁でだ。察しのよい人物に対してであれば、な
おのことだ。
 深い緑の瞳に不安の影が揺れている。
「あの男はテメェの城の外側にシンパが集ってくるタイプだからな。範囲が広
すぎて、簡単にゃこいつの正体を絞り込めやしねぇよ」
 彼は呟きながら、封蝋とその中の「魂の破片」を己の腰袋の中に押し込んだ。
「そう、ですね」
 エルの唇の端が、小さく持ち上がった。
 目の奥の不安は消えていない。こわばった作り笑いであっても、表情を変え
るという行動によって、己を納得させようとしているのだ。
「さて――」
 ブライトは声と呼吸音の混じった音を吐き出すと、
「奴サンの誘いに乗ってみようかね。当然、あいつの思惑通りの行動をする気
はねぇが」
 エル・クレールの背中を平手で軽く叩いた。
 押し出された彼女の足がちいさく一歩踏み出すのとほとんど同時に、ブライ
ト=ソードマンも広い歩幅で歩き出した。
 入り口の縦穴にたどり着く頃には、彼は完全にエルを先行していた。
 助走をせず、膝を深く曲げることもなく、頭上に切り取られた四角い空間へ
垂直に飛び上がる。
 彼の巨体は音もなく地上へと舞い戻った。
 向き直り、膝をついて、右の腕だけを穴の中に差し入れる。
 無言だった。足下のエル・クレールにわざわざ声を掛ける必要はない。彼女
も問いかけの必要性を感じていなかった。
 大きな掌にひんやりとした白い指が絡まる。
 彼女の体は軽々と持ち上がり、ブライトの傍らにふわりと着地した。
 一言の礼の代わりに、小さな、しかし自然な微笑が返ってきた。

 舞台裏の慌ただしさは、奈落に入る以前の数倍に増している。
 舞台映えのする化粧をした演技者達が足早に行き交う。
「いきなり上手からに変更だなんて」
 兵士風の立派な衣裳を着た娘が呟きながら走る。
「こっちは下手に回れってさ。マイヤーのヤツ、ワケワカンナイこと言いやがって」
 逆方向へ小走りに向かっていた古びた皮鎧を着けた女が、娘とすれ違いに、
「位置を変えるだけでいい、なんて、言うのは簡単さ。慣れない方向から飛び
出したら、回転の目安も跳躍のタイミングもずれまくりだよ」
 吐き捨てた。
 踊り手達は文句を言いながら、しかし戯作者と演出家を兼務している男の指
示通りに動いている。
「全員、ご婦人ですね」
 エルがぽつりと言った。その場に男性がいないというのではない。明らかに
舞台衣裳と判るものを着ているのが女性ばかりなのだ。
「ここに入ってきたときから女気が多いたぁ思ってたが……ここまで徹底して
女の園なのは確かに珍しい。真っ当な劇団は大概、野郎に女形をやらせないと
ならねぇぐらい女手不足なもンだ」
 無精髭の顎をなでながら、ブライトも首をかしげた。
 二人の部外者は、女兵士の群れが集合している舞台袖から舞台端へ出ると、
形ばかりのオーケストラピットに飛び降りた。
 壮年の指揮者が白髪頭を掻いている。
「楽譜通りに、寸分違わずに、ね。アドリブ入れないで演るなんて、何年ぶり
だい?」
 文句の矛先にはマイヤー=マイヨールがいた。
「基本がしっかりできているからこその天下一品のアドリブだろう? 頼りに
してるよ、マエストロ。今の私にゃ泣き言を聞く耳の持ち合わせがないんだ」
 褒め殺しと脅しを同時に言われた指揮者は、苦笑いするよりほかなかった。
ため息を吐き吐き、ヴァイオリン弾きと打ち合わせを始める。
 額の汗を拭うと、マイヤーはエル・クレールとブライトの顔を交互に見、照
れくさそうに笑った。
「若様、もうホンの少しだけお待ち下さいな。それと……旦那のことはなんと
お呼びすればよろしいですかね? 若様が旦那をお呼びになったお名前は耳に
入ってますけども、まだお名前をちゃんと伺ってないもんですから」
 ブライトは煩わしげに唇を引き結んだ。
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