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 ゜┗━┛         2006年11月04日号 通巻 202号 ┗━┛゜
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 初めましてのかたは、初めまして。そうでない方は、お待たせ致しました。
 自称「文芸同人誌」主婦と創作の発行人、銀凰です。

 それでは早速本日の会報をお楽しみ下さいませ。
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◇本日の目次…
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 ▲オススメメールマガジン&HP紹介
 ◆連載小説…流河 晶 <ヴァンパイア・ゴーレム> 第14回
 ◆連載小説…神光寺かをり クレール光の伝説・古の【世界】 第32回
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◇メールマガジン・HP紹介
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◇連載小説 <ヴァンパイア・ゴーレム> 第14回    作:流河 晶
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 しばし底の見えない眼差(まなざ)しで、そんな二人の様子を観察していた
オラムは、少しして口を開いた。
「……まあいいだろう。
 それでは今からお前達に、私の記憶の中にある、この星の歴史を見せよう。
 多少不愉快な思いをすることもあるかもしれないが、夢……あるいは単なる
映像だと思えばいい。
 しかしこれは、すべて現実に起こったことなのだ……私は嘘はつかない……
つく必要もないからな」

 その言葉が終わらぬうちに、突然後方のドアが音を立てて開き、一人の男が
よろめくように入ってきた。
「……わ……?」
 テッドは思わず飛びのく。
 だが、擦(す)り切れたローブをまとい、かなりの高齢と思われる白髪の男は、
三人に気づいた様子もなく杖にすがり、おぼつかない足取りで暖炉(だんろ)の
前まで進むと、力なく椅子に座り込んだ。
 老人はそのまま頭を抱え、しばらく微動だにせず、うずくまる。

 ややあって、意を決したように彼は涙に濡れたしわ深い顔を上げ、隣の部屋
へと続く扉を開けると、姿を消した。


「……いったいどうしたんだろ、あのじいさん。やけにしょげてたな」
 テッドのつぶやきに、オラムが答えた。
「かのご老人は、事故でお孫様を亡くされた。
 そこで代わりに、そっくりの人形……つまり"ゴーレム"を作ろうと思い
立たれた、 今がちょうどその瞬間だったのだ」
「えっ、待てよ。あんた、さっき、"ゴーレムは種族だ"とか言ってたんじゃ
……?」
「当初、我らは人間に創り出されたのだ。
 それが一つの独立した種族となったいきさつは、これから話すところだった
のだがな」
「あ……ああ、悪い、続けてくれよ」
 テッドは慌てて続きを促した。

「まずは我らの起源を話そう。
 かつて、この星を支配していた"人間"と呼ばれる種族は、実に戦争好き
だった。
 すべてのことですぐに争い、血で血を洗う戦(いくさ)が惑星上で頻発(ひん
ぱつ)した。
 数世紀ほど前、ようやくヤツらも自滅の愚かさに気づき、戦争は終結の時を
迎えたのだが、その後も闘争本能は抑え難かった。
 そこで戦闘用人形(ゴーレム)を創り、模擬(もぎ)戦場などで戦わせ、楽しむ
ことにした……。
 あのご老人は、惑星内でも一、二を争うゴーレム作りの名人……つまり、
我らの造物主(ぞうぶつしゅ)であらせられるのだ」

「ふ……ふ〜ん。
……なんかよく分からないけど、ともかくあのじいさんはつまり、あんたらに
とっては神サマってわけなんだ?」
 またもテッドが口をはさんだ。
「テッド、それでは話が進まないぞ」
「あ、すいません、つい……」
 船長にたしなめられ、彼は頭をかく。
「邪魔ついでだ、察するにあんた達は、戦わされるのが嫌で反乱を起こしたの
ではないのかな」
 スミスも尋ねてみた。

「そう結論を急ぐな。ものには順序がある」
 オラムは穏(おだ)やかに二人をさえぎり、ドアを指差す。
「まずはゴーレムを創るところを見せよう、そこだ」
「……行ってみましょう、キャップ」
「そうだな」
 三人は、老人が消えた扉に向かった。

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◇連載小説 クレール光の伝説・古の【世界】 第32回  作:神光寺かをり
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「もし、芥子粒ほども期待していなければ、どんなに良かったことか」
 肩を落とし、暗い顔でうつむく。
 礼拝堂に据えられた大理石の告知天使を思わせる端正な横顔の、冷え切った
美しさに、マイヤーの目は奪われた。
 背筋に震えが走る、などという表現があるが、実際に彼は大きく身震した。
『あの若様の艶っぽさは、ホンモノだ』
 震えを隠すため、身振り口ぶりを大げさにし、
「ああ、非道い。非道いなあ、若様も私を信用してくださらないなんて」
 薄めを開けてちらりと見る。エル・クレールという若い貴族が、己に向ける
眼差しには不審の色が濃い。
『それがまた、艶っぽい』
 生唾を飲み込むと、マイヤーは頭をぶるっと振った。
『これ以上魅入られちゃならない』
「ええい、若様に信用してもらえるなら、構うことはない、私の秘密を見せて
差し上げましょう」
 くるりときびすを返す。
「付いてきてくださいな。こっちに証拠がございますよ」
 彼は先ほど彼自身が現れた楽屋口の向こう側に向かった。大股で、乱暴に足
音を立てているが、それも芝居臭い。
 実際それは、大きな足音で自分の耳に届く己の心臓の音を消すための芝居に
他ならない。
 彼の行く先にあるのは舞台だ。
「舞台《イタ》の上に真実があるか? 芝居莫迦の言いそうな台詞だ」
 ブライトが意地悪く言う。
 マイヤーの足が止まった。首だけを振り向かせた彼の顔に、険しいものが浮
かんでいる。
「さっきから思ってたんですがね。……お宅、タダの下男じゃないね」
 わざとらしく背中を丸めた男の、わざとらしく伸ばした無精髭の奥から、わ
ざとらしく砕けた言葉が飛び出る。
「ウチの姫若さまも、多分そうとは思っちゃいないだろうよ」
 マイヤーはこれを「並の下僕ではなく優秀な家臣だという自負」と受け取った。
 家名自慢の没落貴族に付き従っているような家来は、妙にプライドが高い。
プライドだけの輩も多いが、極々まれに中身の伴った者もいる。
 そういった逸材は、しかし他家からのスカウトをにべもなく、ことごとく、
はっきりと断り、片田舎で埋もれる道を自ら選ぶ。
 あるいは、己の能力を持って落ちぶれた主家を持ち直させる野心を抱く者もいる。
『この大男はその口だろう』
 それがマイヤーの持つ「常識」が導き出した結論だった。
 彼はちらりと「没落貴族の子弟」を見た。
 剣を持たぬ時はすこぶる気が弱いという「彼」は、「タダの下男ではない男」
に縋り付かんばかりにして、漸く立っている。……ように見える。
「似合いの主従だよ、全く」
 マイヤーは再び足を踏みならした。
 エル・クレールが不安げに立ちつくす理由は、マイヤーの思うような生来の
気弱のためでは、当然ない。
 彼の向かって行く先に、なにやら妙な気配を感じ取っていたからだ。
 それは芝居小屋の外にいたときから感じていた気配だった。
『いいえ、この土地に足を踏み入れたときから、アレは私に影響を与えていた
に違いない。でなければ、今朝方あのような悪夢を見るはずもない』
 それが一体何なのか、正体が知れないのが恐ろしく、そして口惜しい。
 彼女はちらりとブライトを見上げた。
 わずかな時間逡巡《しゅんじゅん》したが、
「連れて行ってください」
 小さく言った。
「野郎の後をついて行けば良いだけのこったろうに」
 ブライトは顎でマイヤーの背を指した。
「彼では……なんと説明したらよいのか解らないのですが……足りないのです」
「信用か、それとも、力か?」
「両方です。あの方は、普通の人間のようですから」
「俺は人間外ですかね?」
 ニタリと笑った。相当に自嘲が混じっている。
「お互いに」
 エルは少しばかり気恥ずかしげに答えた。
「フン」
 鼻で笑うと、彼はズイと前へ踏み出した。
 少しの足音も立たないが、先を行く戯作者の騒がしい歩き方の数十倍は頼もしい。
 エルは彼の足跡の上をなぞって進んだ。
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