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 ゜┗━┛         2006年10月21日号 通巻 200号 ┗━┛゜
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 初めましてのかたは、初めまして。そうでない方は、お待たせ致しました。
 自称「文芸同人誌」主婦と創作の発行人、銀凰です。

 通巻200号目の発行でございます。
 と、申しましても、臨時号やら、うっかり者の発行者によるカウントミスと
いった「号外」が幾分か含まれております由にて、厳密に発行数を数えれば
220強といった処です。
(ちなみにメルマガ天国のバックナンバーでは前号が第227号とあります)

 2002年6月に準備号を発行してから、早4年。
 ここまでやってこられたのも、一重に読者様&投稿者様の御蔭にございます。
 どうぞ今後も末永くおつきあい賜りますよう、お願い申し上げます。
 
 それでは早速本日の会報をお楽しみ下さいませ。
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★文芸同人「主婦と創作」ではあなたの作品のご投稿をお待ちしています。
投稿は専用メールフォームで。(http://mm.9no1.gozaru.jp/mmagazine.html)
投稿に際しては投稿規約(http://mm.9no1.gozaru.jp/03.html)必読です。
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◇本日の目次…
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 ▲オススメメールマガジン&HP紹介
 ◆連載小説…流河 晶 <ヴァンパイア・ゴーレム> 第12回
 ◆連載小説…神光寺かをり クレール光の伝説・古の【世界】 第30回
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◇メールマガジン・HP紹介
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◇連載小説 <ヴァンパイア・ゴーレム> 第12回    作:流河 晶
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「少し掛かりそうだな。一息入れながら待つことにしよう」
「はい、キャップ」
 投光器を消し、二人はそれぞれ、手頃なガレキに腰を下ろした。
 ヘルメットの灯りはあるものの、地下都市は相も変わらず、真の闇と静寂だけ
に支配されており、落ちつかない様子で身じろぎしていたテッドはやがて、
静けさに耐えられなくなったように口を開いた。
「そ、そういや、キャップは結婚しないんですか? 男性だけじゃなく、女性
にもモテるんでしょうね、うらやましいな。
 俺なんか、定期船やめてこの会社に入るって言ったら、それまで付き合って
た女が何て言ったと思います?
 『あっそう、じゃあお別れね』ですよ。男のロマンって奴を、全然理解して
ないんですからね、まったく。
 あ、すいません、俺一人でべらべらしゃべっちゃって……」

 するとスミスは遠い眼をし、つぶやいた。
「……俺も、一度は結婚を考えたことがある」
「え、どうしてその人と一緒にならなかったんですか?」
「彼女は死んだ。俺がウィキニア星の前線で戦っている間に。
 俺がそばにいたら救えたかも知れないと思うと、それまでN.B.のためにと、
躍起になって戦いに身を投じていたことが、馬鹿馬鹿しく思えてきてな。
 好きな女一人救えずに、司令官などと思い上がっていたと」

 テッドは青くなり、何度も頭を下げた。
「す、すみません、すみません! 俺、考えなしに余計なこと……」
「いいさ。気にするな。
 その後すぐ停戦協定が結ばれたのを期に、俺も退役しようとしたんだが、
散々引き止められてな。
 面倒だから、デスクワークばかりになるのが嫌だということにしたら、
クレイブ達がそれを真に受けてしまって、俺について来たんだ。
 まあ、あのままいたところで、戦がなければ軍隊など無用の長物だ、
それでよかったのかも知れんが」
「そうですか……」
 すっかり恐縮した風の新米クルーに、スミスは微笑みかけた。
「そんなにかしこまらなくていいぞ、テッド。
 お前はどこか俺の若い時に似ている……俺もよくしゃべり散らして、上官の
顰蹙(ひんしゅく)を買ったものさ。
 『少しは黙っていられんのか』とかな」
「え、そうだったんですか!?」
 テッドは眼を丸くした。

 そのとき、着陸船から通信が入った。
「こちら第四班。お待たせしました、キャップ。もうすぐ着くはずです」
「分かった、ありがとう」
 直後、モーター音が聞こえてきて、二人のかたわらに佇(たたず)んでいる
ものと同型のロボットが到着した。
「よし、着いた。これから作業にかかる」
「了解」

 スミスとテッドはロボットを操作し、今度はどうやら、人一人がようやく
通り抜けられるほどの広さに扉を開くことができた。
「やりましたね、キャップ!」
「よし、まずはロボットを先に行かせよう。何が飛び出すか分からんからな、
気をつけろよ」
「は……はい」
 彼らは探査ロボットに先導させ、慎重に部屋の内部へ足を踏み入れた。

「……がらんとしてますね……何もない」
「戦争中の待避所として使われていたのかもな、扉にバリアでも張って」
「な、なるほど……」
 話しながら、二人が投光器で室内をあちこち照らしていたときだった。
"……お前達……何者だ……?"
 かすかな、ため息にも似た声ともつかぬ声が、彼らの心の中に滑り込んで
きたのだ。

 テッドは飛び上がった。
「──な、何? キャップ、聞こえましたか、今の!」
「あ…ああ。しかし……」
"……私……の……眠りを妨げる者は……誰か……"
「ま、まただ! 何なんだ、この声! まさか、幽霊!?」
「落ち着け、テッド。そんなわけはない」
 船長は、パニックを起こしかけているクルーをなだめ、声を張り上げた。

「──誰だ、出て来い、どこにいる!」
"……ここだ……私はここにいるぞ……"
 不思議な声がまたもや頭の中で響き、さっと、スミスは声が聞こえてきたと
思われる方向に明かりを向けた。
 投光器の強烈な光に白々と照らし出されたのは、一つのガラスの棺(ひつぎ)
だった。

「人間か……?」
「人形じゃないですか……?」
 内部には、そのどちらとも取れる人影が見え、スミスとテッドは競い合う
ように駆け寄って、ケースに厚く堆積したほこりをのけた。
「おい、あんた、生きてるのか!? どうやったら、これを開けられるんだ!」
 スミスがケースをたたくと、先ほどの声が答えた。

"ここにあるのは……かつて……『オラム』と呼ばれていた『もの』の残骸
……"
「残骸って何だ、どういう意味だ!?」
 テッドはわけが分からないという表情をした。
"……昔人間と戦い……結局は……共に滅びた者と……いうことさ……"
「人間と戦い、共に……滅びた?
 それはどういう意味だ、ここで何があったんだ? 教えてくれ」
 スミスは好奇心に駆られ、尋ねた。

 すると不思議な声は、不審そうな響きを帯びた。
"……なぜ……そんなことを……知りたいのだ……?"
「滅びた星があったとしたら、たとえ単なる通りすがりだとしても、理由を
知りたいと思うのは当然だろう。
 初めは核戦争が原因かとも思ったが、それにしては地表は荒れていない」

"……好奇心……か……。
 二千年後の今日……お前達が……ここに来たのも何かの縁だ……いいだろう、
教えてやろう……"
「気をつけろ、テッド!」
「──うわっ!?」
 二人は同時にものすごい衝撃に襲われ、激しく床にたたきつけられて気を
失った。


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◇連載小説 クレール光の伝説・古の【世界】 第30回  作:神光寺かをり
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 マイヤーの身なりも、舞台衣裳らしい。
 修道僧が着るフード付きのローブに似たシルエットのそれは、目が覚めるほ
どの鮮やかな緋色に染め上げられており、大振りなフードと広がった袖口と裳
裾は、金糸で縫い取られた百合の刺繍で縁取りされている。
 ゆったりとだぶついた布地が、彼の小柄を一回り大きく見せていた。
 踊り子の誰かが彼のところに走り、シルヴィーが倒れたと告げた。それに対
する彼の返答も、また罵声だった。
「倒れただと!? なんてドジだ、まったく。何奴も此奴も私の邪魔ばかりし
くさって!」
 役者兼任の戯作者らしい大仰な身振りで、大きく首を振った。
 それによって動いた視線により、彼がエル・クレールとブライトの姿を見つ
けたことは、彼にとって良い偶然ではなかったと見える。
 隠しておいた下品さを見つかった見栄っ張りは、卑屈に、舞台用の作った笑
顔を、二人の部外者に見せた。
「どうも、お見苦しいところを」
 軽く頭を下げ、彼は軽い足取りでエルへと駆け寄った。
 いや正確に言うと、駆け寄ろうとした、だった。
 命の恩人の若様に抱きつこうとした寸前、彼は大きな壁にぶつかって跳ね飛
ばされたのだ。
 そのまま尻餅をついたマイヨールは、ローブの裾を翻しながら、大きく弾む
鞠の軽快さをもって後転し、跳ね起き、つま先で着地し、二回転と半分の独楽
のようなターンを決めて、客人達のいる方向にむき直し、深々とお辞儀をして
みせる。
 最初から台本と振り付けによって決められていたかのではないかと思えるほ
ど、流れるような自然な動作だった。
 エルは彼の身の軽さに素直に感心、ほう、と嘆息した。
 ほとんど同時に、彼をはじき返した壁……すなわちブライトが、ふん、と鼻
息を吐き出した。
「軽業師なのか俳優なのか踊り手なのか物書きなのか、どれか一つに絞ったほ
うがいくらかモノになるかも知れねぇってのに」
 良く聞こえる独り言を案の定聞きつけたマイヤーは、にんまりと笑う。
「こいつは有難いお言葉だ。あんたはこの私を、多芸多才な逸材と見てくれたっ
てぇことだね。いやあ、さすがにクレールの若様は目の肥えたご家来をお抱えだ」
 言葉だけ聞けばブライトに話しかけているようだが、実際マイヤーの視線は
最初から最後までエルにのみ注がれていた。
 あっけらかんとした、それでいて脂っこい笑顔を見たエルは、少しばかりの
薄気味悪さを感じ、ほとんど本能的にブライトの背に身を隠した。
 マイヤーの団栗眼は彼女の行動をなぞって動く。
「鈍い野郎だねぇ」
 呆れ声を上げたのはブライトだった。
 マイヤーの視線を広い胸板で塞いだ。
「ウチの姫若さまは、お刀ぁ握ってるときは大丈夫でも、そうでないときは酷
い人見知りでね。特にあんたみたいに口先達者のお下劣野郎とは、顔を合わせ
ンのも金輪際御免だってのさ」
「そんなお気の弱いお人が、あんな大男をコテンパンに叩きのめしたってのかい?」
 マイヤーの言動は、どれもこれも芝居がかっている上に誇張が大きい。
 彼の事実と違う発言に踊り子達が歓声を上げ、熱い視線を送るのにエルは辟
易した。
 しかしブライトは、
「そんなお気の弱いお人が、あんな大男をコテンパンに熨したのさ」
 マイヤーの言葉をほとんどそのまま鸚鵡返しにした。
「これはおもしろい。まるで、同じ顔をしたまるきり別の人間が二人いるような」
 マイヤーの手が、ローブの袖に引っ込んだ。すぐさま出てきたそれは、ぼろ
ぼろの紙束とリボンを巻いた細い木炭を一本つかんでいた。
「一つの顔を二人が取り合うか、一人の心が二つに分かれてゆくか……。
一人二役の……いや、一つ話を裏表から見たヤツを、昼と夜とに分けて、
役者はダブルキャストに……」
 つぶやきつつ、木炭を紙の上に走らせて、何かを書き付けている。
「見たモノ総てを芝居のネタに結びつけないと気が済まない芝居莫迦の戯作者
が本業かね。自分のトコの団員だけじゃなく、見に来た客にまでつまらないメ
イワクをかける、どうしようもない阿呆だ」
 ブライトは少々呆れ気味に言った。
「聞こえてる。しっかり聞こえてるよ、旦那」
 紙束に目を落としたまま、マイヤーはにやりと笑う。
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