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 初めましてのかたは、初めまして。そうでない方は、お待たせ致しました。
 自称「文芸同人誌」主婦と創作の主幹・銀凰恵です。
 では早速今週の作品をどうぞ。
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◇本日の目次…
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 ▲オススメメールマガジン&HP紹介
 ◆連載小説…くまの 文化祭うぉーず 第17回
 ◆連載小説…神光寺かをり ゴーストハンターGET序章? 第3回

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◇連載小説 <文化祭うぉーず> 第17回           作:くまの
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 律儀なボクは、リンゴ飴を片づけるのに一分かけた。
 だから、吉田象が始動したのは占い師さんが消えてから、きっかり二分後だ
ね。で、まぁ、サラブレッドもびっくりの脚力を発揮した彼女のお陰で、第一
体育館の非常口でエリ姉に追いついた。
 勢いがついたまま、三人で舞台の袖へと突入すれば、
「部会長〜、わたし一人でぇ、どうしようかと思ってたんですぅ」
 半泣き状態の副部会長さんが、エリ姉に飛びついてくる。が、吉田象に片手
で脇にどかされてしまった。
「ロレンスッ、彼の君はどこにおられるの?」
「《星の王子様》は舞台で瞑想しておられます」
 ロレンス神父の返事を聞くと、我が姉は妙に釣り合いのとれた墓場の舞台へ
と、ずんずん突き進んでいった。
 そうして、ジュリエットの墓標の前でたたずむ人物に向かって、
「《星の王子様》! 今度という今度は、それなりの罰を受けてもらいます!」
 ドスの利いた声を出した。
 夜叉のエリ姉を前に、衣裳がばっちり決まった《星の王子様》は、少しも動
じることなく微笑んでいる。この極上の微笑みを前に、怒りを持続できる乙女
がいるんだろうか?
「わ……笑ったら許してもらえると思ったら、大間違いですっ!」
 エリ姉は真っ赤な顔で呼吸困難を起こしながらも、土俵際で踏ん張った。ボ
クはそれだけで、彼女のことを尊敬する。
「皆には心配をかけてしまって、大いに反省しているよ」
「当然です。ロミジュリ公演が失敗ということになれば、謝って済む問題では
ありません!」
 《星の王子様》は、やれやれといった表情で肩をすくめた。一瞬、舞台袖に
いるボクと目が合った。ふふん、と彼女は不敵に笑った。言葉にすると、「ま、
見てなよ」といったニュアンスのものだ。
「《星の王子様》、私の話をちゃんと聞いておられますか!」
「ああ、いけない。俺のために怒らないでくれ、ジュリエット姫」
 彼女は一歩前に出てエリ姉の右手を取ると、手の甲にそっとキスを落とした。
「満月も敵わない、貴女の美しさが損なわれてしまう」
「……………………」
「わかってくれるかい、麗しい人」
 ハスキーボイスで囁かれ、とうとうエリ姉も陥落した。が、ただでは転ばな
い人なので、怒りの矛先を他に向けることにしたみたいだ。
「……落とし前は別の人につけてもらいますけど、以後、気をつけてください」
「心に留めておくよ、部会長」
 王子様スマイル全開の《星の王子様》にくるりと背を向けて、エリ姉は舞台
の左奥へと歩いていく。十字架の刺さった墓石を蹴り倒して、土色の布をはぎ
取った。さらに、そこから現れた発泡スチロール製の石棺のふたを開けば、出
てきたのは白いドレス姿の美少女だ。
 あれが《暁の姫君》か。声しか聞いたことがないから、不思議な気持ちだ。
なんだか、夏休み明けに同級生と再会した気分だな。と、思ったのはボクだけ
だ。
「起きなさいっ! この万年眠り姫ッ!」
 エリ姉は目を閉じて横たわっている《暁の姫君》を抱え起こす。と、彼女の
真っ白な両頬にビンタをはった。舞台袖から様子をうかがっていた役者達が、
ビンタに合わせて拍手をする。
「ひぃっ。――かっ楓りん! この方をのしちゃってくださいな。そこのあな
たでもよろしくてよ」
 しなを作った《暁の姫君》が、うるんだ瞳でボクを見た。

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◇連載小説 <ゴーストハンターGET序章?> 第3回  作:神光寺かをり
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 蛸の漏斗さながらにだらしなく突き出した唇が、モニタに触れるその直前、
彼は肩口に激しい痛みを感じた。
 彼の体は激しく床にたたきつけられ、その上を滑り、ロッカーにぶつかって、
止まった。
「なんだよ、なんなんだよ!?」
 窓にかかっていた暗幕を掴んで身を起こした。
 彼の体重に耐えきれずに、カーテンレールが軋み、暗幕が破ける。
 闇が切り裂かれた。
 窓から差し込む太陽の光に、悠助は思わず目を細めた。しかしわずかに開い
た瞼越しに、彼はあたりを見回した。
 机の上でパソコンが震えていた。
「だれよ、風姫(かぜひめ)の邪魔をするのは」
モニタ中の「顔」が、激しい怒りの表情を浮かべている。
 だがその視線は悠助には向けられていない。
 まなざしの先をたどってゆくと、そこには小柄な人影があった。
「全く、自分で自分を『姫』付きで呼ぶようなヤツにロクなのはいやしないわ
ね。認識番号G-001、覚悟しなさい!」
 少々ハスキーな声は、耳障りな金属音を伴っていた。目をこらすと、その影
は手に一本のマイクを握っているらしいことが判った。
「いやん、ハウってるし! ちょっとドク、調整してよ」
 声の主は空いた手を耳元に添えて怒鳴った。
 どうやら耳かけ型の通信機で、誰かと会話しているようだ。
『PCのスピーカーがあるからだ。左に2m離れろ』
 通信機から男の声が漏れた。
「了解!」
 声と同時に影が動く。
 陽光がその実態を照らし出した。
 編み上げの革ブーツ。白い太股。赤いタイトミニ。腰を絞るベルト。ハイネッ
クのノースリーブニット。艶やかな黒髪。深紅のリボン。引き締まった唇と小
振りな小鼻。そして黒目がちな瞳。
 悠助は息を呑んだ。
「カ、カワイイ」
 思わず、鼻の下が伸びる。
 美女は彼をにらみ付け、眉をひそめると、
「節操なし」
一言吐き捨てて、彼から顔を背けた。
「あ、いや、それは……男だったら美人には弱いのが当たり前で……」
 と言ってはみたが、美女の神経はPCのモニタに映る「顔」に集中していて、
悠助の言い訳にもならない戯言など、まったく無視された。
「追いつめたわよNo.G-001! おとなしくお縄に付きなさい!」
 美女がマイクを握りしめて叫ぶ。モニタの中の「顔」は顔をしかめ、両手で
耳を塞いでわめく。
「どいてよ、黙ってよ! そのステキな陽の気は風姫のモノなんだから! そ
の子を食べれば、風姫は体を手に入れられるんだから!」
「食べる、だって?」
 思わず悠助が声を上げる。その声を聞き、「顔」の表情がわずかばかり明る
くなった。
「ステキな子……おいしそうな気……たくさん、たくさん……ぜぇんぶ風姫の
ものよ」
 モニタが激しく振動した。白い二本の腕が大きく前に突き出される。モニタ
の全面ガラスがぐねりとゆがむ。
 そして「顔」がモニタの外にあふれ出た。
「いい加減にっ!」
 マイクに向かって叫びかけた美女を、そいつは大きく腕を振って払いのけた。
 電気の固まりが美女の体をはじき飛ばす。
 吹き飛ばされた美女の体が、会議室の出口あたりの壁にたたきつけられ、ガ
ラスの割れる音を発生させた。
「いただきまぁす!」
 モニタの中から出てきた、半裸の美少女……に見える存在は、悠助に抱きつ
いた。
 両腕からバチバチと放電しながら、それは彼を床に押し倒し、太股(に見え
る部位)を彼の股にすりつける。
 彼の全身を高圧の電流が貫いた。
 彼は全身をふるわせていた。
「うひぃ! き、気持ちいい」
 総ての神経が痛みを快感に誤変換しているのだ。
 半裸の美少女らしき物は、柔らかそうな唇をつぼめ、それを悠助の唇に押付
けた。
 と、突然ゴウ、という音がして、強烈な風が吹いた。
 瞬間。
 それは悠助の視界から消えた。
 代わりに彼の目に飛び込んできたのは、アメリカンフットボールのユニホー
ムをもっと鋭角にしたようなプロテクターを全身タイツの上に着込んで、片手
に携帯掃除機みたいな物を持っている人間の姿だった。
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