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-------◇テキスト系創作メールマガジン 文芸同人「主婦と創作」◇-------
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---------------------------------------------- 2003年10月04日号 ----
------------------------------------------------------- 通巻57号 -----
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◇ご挨拶
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 初めましてのかたは、初めまして。
 そうでない方は、お寒うございます、お待たせしました。
 自称「文芸同人誌」主婦と創作の主幹、銀凰@お間抜けサンです。
 なんと、「舞殿の【女帝】」が延々15回を重ねておりました…なんだかこん
なミスばっかりやってます…。お詫びして訂正致します。

 さて、創作系検索サイト「ぴあすねっとNAVI」と共同(いや、私もあそこの
管理人の一人なんですが)でちょっとした企画を立てました。
 題して「文章書きに送る50枚の写真お題」
 http://ohimesama_club.at.infoseek.co.jp/photo/(越光姐に管理を押付け)
 銀の字が撮影した風景などの写真から適宜に選んだ50枚を「創作のお題」と
して提供、その写真から得たインスピレーションで各自作品を制作して頂こう
という企画でございます。
 とりあえず、言い出しっぺである私めは挑戦しない訳には行きませんので、
今の(神光寺かをり名義の)連載が終わったら、短編連作形式でやってみよう
かと考えております。
…って、もうじきこのエピソード終わるんですけど…大丈夫か、自分。

 というわけで、今回の作品をどうぞ。
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◇本日の目次…
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 ◆連載小説…くまのサマ 小説「星眼の巫女」  今回はお休みです
 ◆    …神光寺かをり 小説「舞殿の【女帝】」(19)
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   「地の底を這うような生活だったよ〜」と言った私のセリフを、
        友人が今でもよく覚えている、と言います。
             ベアちゃんはバツイチ。
    どうして私って不幸なの?周りの人がみんな幸せに見える。
          頭をぶつけながらわかったことがある。
   幸せになるには、とっても大切な“心の法則”があることを…。
           その【幸せになる法則】って?
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◇連載小説 星眼の巫女                   作:くまの
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今回はお休みです

感想などは「主婦と創作」気付で(メールを転送致します)
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 主婦と創作ではオリジナルなテキスト作品の投稿を募っております。
 自作(必須)で、テキスト形式メルマガで発表できる作品でしたら、小説か
ら俳句まで、ジャンルは問いません。 震ってご投稿下さい。
…でもとりあえず、規約には目を通して下さいな。
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◇連載小説「クレール光の伝説 番外編 舞殿の【女帝】」第19回
                           作:神光寺かをり
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作者注※
この物語はお姫様倶楽部発行のビジュアルノベルゲーム「お姫様舞踏会オフラ
インスペシャル」の隠しシナリオをベースにした書き下ろし小説です。
ゲームはプレイヤーキャラの一人称視点で展開しますが、この小説は視点が三
人称に変更されております。
なお、神光寺かをりのウェブ小説「クレール光の伝説」とは微妙に設定が違う
部分があります。(それ故「番外編」なのですが)
また、ゲームのシナリオとも微妙に違いが生じるかも知れません。
著作権はお姫様倶楽部と神光寺かをりが所有しております。
著作者の許可無く転載・複製なさらないでください。
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 日が落ち、宮殿内の燭台総てに灯が点った。
 ダンスホールでは一流の楽人達が静かに円舞曲を奏でている。人々の談笑を
妨げず、同時に人々のダンスをもり立てる、絶妙な音色だった。
 ピエトロは人混みから離れ、ダンスホールの壁際で一人沈み込んでいた。
 彼が本来接待するはずだった来賓達には別の…それもすこぶる付きに優秀な…
接待役が付いている。エル・クレールとブライトも渋々ながらではあるが「必
ず顔を出す」と確約してくれた。
 心配することは何もない。しかし、今日一日の自分を省みれば、反省と落胆
以外に彼の心を占めるものがないのは当然だった。
『何か一手柄あげるか、さもなくば無難に立ち振る舞って、あわよくばどこか
婿入り先を見つける心づもりだったのに、逆にギネビア様に怒られてしまうな
んて。このまま故郷に帰ったら、伝家の宝刀まで託してくれた両親に合わす顔
がないよ。僕はなんて不孝不忠者なのだろう』
 彼は自身の暗い顔が映る床を眺め、魂まで漏れ出しそうな深いため息を吐き
だした。
 ダンスホールにいる総ての人々が幸せそうに見えた。不安も心配も落胆もつ
らさも痛みも、その場にいる総ての人々の知らない感情なのではないかとさえ
思える。
 こんな気持ちでいるのは自分だけに違いない。ピエトロは底なし沼に落ち込
んだ心持ちになった。
 居たたまれなくなった彼は、ホールから出る決心をした。
 重い足取りで出口に向かった彼は、自分のいた壁際とちょうど反対側の隅に、
小さな人影を見つけた。
「パトリシア姫だ」
 彼女は昼間出逢ったときと同じ儀礼舞踏用の裾の短いドレスを着ている。
『そうか、姫は普段着も舞踏会用のドレスもないとおっしゃっていたな』
 見ようによってははしたないほど丈の短いドレスを着た姫に、周りの人々が
奇異の目を注いでいる。
 姫はその視線に気付いているのかいないのか、身を縮めておどおどと辺りを
見回していた。どうやら誰かを捜している様子だった。
 不安げな大きな瞳は、やがてピエトロに向けられた。とたん、姫の頬にバラ
色の輝きが射した。
「ピエトロ様!」
 つま先立ちの小走りで、姫は人並みの中を駆けだした。ピエトロも思わず駆
け寄る。
「良かった、もうお目にかかれないかと思っておりました。ピエトロ様にお礼
を申し上げなければいけないと言うのに…」
 涙ぐむ彼女の言葉に、ピエトロは違和感すら感じた。
「お礼と申されましても、僕のしたことと言えば道案内程度のことですから」
 その後に不可抗力ではたらいた犯罪行為のこともあって、彼は素直にパトリ
シアの謝意を受け入れることができなかった。
「いいえ。確かにそのこともうれしかったのですけれど、もっともっと感謝す
べきことがございます。だってピエトロ様は、港からわたくしどもの荷物を盗
んで行った盗賊達を捕らえてくださったのですもの」
「盗賊?」
 そう言えば昼間の賊共は、大量の女物が入った行李を漁っていたし、船着き
場から荷物を奪ってきたとも言っていた。
『あの荷物はルッカ・アイランドの…パトリシア姫の持ち物だったのか』
「盗賊達が乱暴に扱ったせいでドレスは汚れてしまって、結局この衣装を着る
ことになりましたけれど…。でも他の荷物は皆無事に戻って参りました。盗賊
達が貴金属を処分する前に捕まえてくださったピエトロ様のおかげですわ」
 パトリシアの純粋な喜びのまなざしが、ピエトロの心を益々締め付けた。彼
は苦しく息を吐き出し、
「姫、僕は捕縛の現場にいただけで、盗賊達を捕まえた訳ではありません。で
すから、姫の感謝を受けるわけにはゆきません」
正直に言った。
 すると、パトリシアはにこりと微笑んで、
「ピエトロ様が剣を振るって戦われた訳では無いと言うことは存じております
わ。そのことは、私の大切なお友達から詳しく聞きましたもの」
ホールの片隅を指さした。
 人々の中から、一人の紳士の頭が飛び出していた。相当に背の高いその男性
の傍らには、やはりすらりと長身のご婦人が寄り添っている。
 紳士も婦人も地味な身なりだった。
 紳士の礼服は、縫い取りに金糸がわずかに使われているのが唯一の飾りといっ
た程度の、濃紺一色のおとなしいデザインだ。
 ふつうなら生地が見えないほどに勲章やらを飾り立てる胸元にも、一切装飾
がない。
 ご婦人の方も質素の極みだった。
 ゴブラン織りの赤いドレスは、胸元にレースがあしらわれているだけのシン
プルさだ。
 そして、高く結い上げた髪に豪奢な飾り付けを施すのが流行の当世に、束ね
た髪をピンで留めただけという、地味を通り越して無造作ともいえる髪型に、
申し訳程度の小さなティアラを載せている。
 二人とも、他の客人から声をかけられると、人当たりの良い笑顔を返しはす
るが、目が笑っていない。むしろ、苦痛そうですらある。
 その苦渋に満ちた笑顔で、ピエトロは気付いた。
                                …続く
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◇お願い
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・もし、文字化けしている様な箇所を発見したら、お教え下さい。
 チェックはしているつもりなのですけれど…
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