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-----◇ライトオタク同人主婦達のぐうたら創作日記 「主婦と創作」◇-----
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--------------------------------------------- 2003年08月02日号 -----
------------------------------------------------------- 通巻48号 -----
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◇ご挨拶
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 初めましてのかたは、初めまして。
 そうでない方は、お暑うございます、お待たせしました。
 自称「文芸同人誌」主婦と創作、主幹の銀凰です。
 それでは作品をどうぞ!
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◇本日の目次…
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 ◆連載小説…くまのサマ 小説「星眼の巫女」(7)
 ◆    …神光寺かをり 小説「舞殿の【女帝】」(10)
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◇連載小説 星眼の巫女 第7回 6章            作:くまの
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*6*
 屋上に設置された緊急用のヘリポートでは一機のヘリが離陸できる態勢をと
っていた。旋回するプロペラが起こす風は粉塵を巻き上げ、実留(みとめ)を
圧倒する。
 男は顔に似合わない強引さで、彼女をヘリに押し込むと「行け」と指示を出
した。
 封じられた屋上の鉄扉をこじ開けて、マヤカが駆け込んできたのは、その数
分後。すでにヘリは中空にあった。彼女の投げたナイフは虚しく宙を裂いただ
けだった。
 ドッと下腹に響く音の後、屋上でマヤカが肩を押さえてしゃがみ込むのを実
留は見た。もう一音。赤が散った。隣りの男の手には硝煙の匂いがする短銃が
握られていた。
 女の子に銃を向けるなんて……。
「マヤカちゃん、お願いっ!」
 隙をみて嫌がるアンナを下に落した。不思議と危険なことだとは思わなかっ
た。
 こんな人達にアンナは渡せないわ。
 黒装束の男達が仲間だったにしろ、シーシャとカイは人を殺すという明確な
意志を持って力を行使しなかった。
「神石(かむいし)の熱反応が消えたが、もう一つ反応が残っている」
 男はうろたえたような声を出し、手にした短銃を胸にしまい、代わりに茜色
の珠を取り出した。
「お前がラディーカを身に付けているのか!? その色は目くらましか! では、
まさか、あの猫が!」
 実留の首飾りに男は目を見張り、珠を引きちぎった。ラディーカと呼ばれた
彼女の珠は、とろりとした乳白色に輝いていた。
「もう用済みですな。突き落としますか?」
 器用にヘリを動かしていた操縦席の巨漢が、初めて言葉を発した。
 ヘリは遥か上空にあり、地上の人々が豆粒のようだというのに顎髭の男は眉
一つ動かさず言ってのける。
「ジン、待て。人質くらいにはなるかもしれん」
「まったく、あなた様は女に甘すぎる。――ああ、手がすべった」
 振り返った顎髭男の掌が実留の頬に当たる。
 鼓膜が破れんばかりの衝撃に一瞬、気を失いかけた。だが、座席の背もたれ
部分にぶつけた後頭部の痛みが、意識を失うことを阻んだ。
「手荒なことはするなと、いつも言っているだろう」
 男の抗議に対し、豪快な笑い声があった。
「それが《頭のない蛇》の頭に言うことですかい。これでも手加減しているん
ですぜ。本気でやっていたら、頬の骨が砕けているところだ」
* * *
 牢門を開く耳障りな金属音が、短い休息の終わりを告げた。目前の鉄格子が
開き、ジンが顎髭をなでながら大股で入ってくる。
 うたた寝をしていた実留はまぶたを開き、上半身を起こした。打ちっぱなし
のコンクリートの床は固く、冷えた身体の関節がしくしく痛んだが、反射的に
壁際まで後退した。
「ほう、まだ動けるか」
 ジンは顔を和ませ、ぐいと彼女を引きずり上げる。
 恐ろしいほどの剛力で、後ろ手にしばられた実留に抵抗する術はない。それ
でなくとも、ろくに睡眠も食事も取っておらず、抵抗するための気力と体力が
尽きていた。
「私に何の恨みがあって……」
 腹の底に力を込めて、ようやく実留は想いの半分を声に出した。
 盗賊《頭のない蛇》を率いるこの男が、例の黒い男達を一斉に退かせた怒声
の持ち主だと分かっていた。本人がそう言ったのだ。
 恐ろしさはすでに失せていた。間近にある男の顔さえ、実留は真っ直ぐに見
つめることができる。
「そうだな、何もない」
 ジンはあっけなく答えると、まるで人形でも放るように実留を床に投げ捨て
た。受け身を取れない彼女は腰から落ちた。腰骨のきしむ音がし、目尻には涙
がにじんだ。
「強いて言えば、そうだな。お前みたいな小娘は見ていて腹が立つということ
かな」
 直後、実留の下腹部にすさまじい一蹴が襲った。本能的に胎児のように背を
丸め、少しでも腹をかばおうとする。容赦なく、次の蹴りが入る。腕、腹、背
中、みぞおち、太股。実留の瑞々しい白い肌は赤黒く変色していく。
「ごふっ!」
 黄色の胃液が喉元までこみ上げてくる。喉が焼けるようだ。血の錆びた味と
酸っぱい味が口いっぱいに広がる。それでも足りないのか、ジンは実留の頭を
踏みにじる。
 熱を持った頬にコンクリートの床が、妙に心地よく感じられた。吐捨物にま
みれた自分の髪を実留はぼんやり見やる。黒く染めたのが遠い昔のようだ。
 陽光と同じ色の自分の髪が見たかった。
 この独房には窓がないため、時間は定かではないが、もう三日間はこの場所
に監禁され、一日五回、体感にして一時間強、実留はジンの拷問を受けていた。
 場所は分からないが、朝夕の冷え込みの厳しいことから、東京近郊の他県の
山奥ではないかと考えていた。
「お姫様はあいつらに見捨てられたようだな」
 笑い声と足音が遠ざかっていく。

 アンナ……どこなの?
 実留の視線は、かわいい仔猫の姿を探していた。さんざんいたぶられた後、
決まってアンナの幻影が現れるのだ。
 ここに連れてこられた初日の夜、アンナは現れた。
 初めはカイ達が助けにきたのかと思った。そうでなければ、こんな場所に仔
猫が忍び込めるはずがない。
 実留をルビーを思わせる赤い瞳で見つめると、アンナはひと声鳴いた。する
りと鉄格子の間を抜け、目前まで寄ってくる。抱き上げようとして、実留は手
を止めた。なんとなれば、白い毛並みの向こう側の壁が透けて見えたのだ。
 絶句する実留にかまわず、アンナはひたすら飼い主の怪我の部分をなめ続け
る。すると、痛みが波のように引いていくのだ。
 救出が絶望的な現状を考えると、気休めにしろ、その幻影だけが実留の心の
支えだった。家族はもちろん心配しているだろうが、娘の居場所が判らない以
上、助けは期待できない。
 それに、カイ達が助けに来るわけないもの。
 身体中、打ち身だらけで息をつくのも苦しい。なのに、こんなにも切ないの
はきっと、心のどこかで期待しているからだろう。
 カイがあのとき助けてくれたのは、邪眼の巫女を実留だと思い違いしていた
からだ。その後はアンナの飼い主として保護を約束したに過ぎない。今、アン
ナは彼らの手元にある。仲間でもない実留のために危険を冒すとは考えにくい。
 彼女自身もカイ達を信用していない。わざわざ災いの種を蒔いたのは、彼ら
かもしれないのだ。ならば、実留にとっても明確な敵である。
 おばあちゃん、助けて……。
 こんなにときですら、異国の地で暮らす高齢の祖母しか思いつけない。
 実留の最大の理解者であった祖母はこの春、渡英した。里帰りではなく、永
遠に日本には戻らないというのに、一度も孫娘を連れていくとは言わなかった。
「いつでも遊びにおいで、実留」
 いつものように頭をなで、寂しそうに目を細めた。そんな祖母に怒り、帰国
の一週間前から口も聞かず、最後には泣いて止めた。だが、彼女は実留を置い
ていってしまった。
 みんな、私のことが嫌いなのよ。
 だから、実留を排除し、あるいは遠巻きに眺め、そばを離れていってしまう
のだ。
 アンナは姿を見せない。熱いものが頬を伝う。床に落ちた黒い不定形の染み
は、じわじわと広がっていく。
 このままでは、いつか殺される。
 ほの暗い独房の天井を凝視する。長い時間、実留は仰向けでそうしていた。
自分の中で何かが音を立てて崩れていくのを黙って待っていった。
 死という単語だけが、実留の脳裏に浮んだ。ジンは口ではああ言っていたが、
カイ達の仲間である実留の価値を計りかね、本気を出していないように思える。
 だとすれば、真実を知られたときが最後だ。
 何の関わりもないならば、家に帰してくれるのでは? 反目する考えが浮か
んだが、すぐに泡と消えていった。
 下手に期待するのは、やめなきゃ。
 もうすぐ世話係が食事を運びにくる時間だった。腰の悪い中年の女で、無理
やりこの仕事をこなしているように思われた。
 誰も助けにこないなら、自分で脱出しなきゃ。初めから、こうすればよかっ
たのよ。
 少し片足を引きずるため、テンポの悪い足音が独房に近づいてくる。実留は
できるだけ背中を丸め、もう元の色も判別できないほど、すえた匂いのする薄
汚れた服に顔をうずめた。
 人の気配がして、食物の匂いが漂ってきた。逃げる前に食べようと考えてい
たのに、いざとなると吐き気をもよおす匂いに変わっていた。
 食物は鉄格子の下部に設けられた、わずかなスペースで出し入れされる。か
ろうじて腕が通るほどで、ここからの脱出は不可能だ。
「おや、どうしたんだい?」
 中年の女はうずくまる自分を観察しているらしい。
 実留は面を上げ、床に置かれた盆をさりげなく観察し、ため息をつく。皿、
フォーク、ナイフ……ろくな武器にならない。
「気分が悪いのよ……食べたくない」
 女はしばらく思案顔で考え込む。内に入ってはいけない、と命令されている
に違いない。
「待っておいで」
 しわがれ声でつぶやくと、意を決したようにうなずく。女は早足に去り、戻
ってきたときには薬箱らしい木箱と珠の首飾りを手にしていた。
「これ、あんたのだろう? あたしにも同じくらいの娘がいるんだよ」
 女は辺りを見回し開錠すると、そっと鉄格子の内に入ってくる。独房の鍵を
胸ポケットに入れたのを実留は見逃さなかった。
 獲物は罠にかかった。その姿を視界の脇でとらえ、彼女は素早くナイフを服
の中にしまった。
 女は珠を実留の首にかけると、労わるように優しく背中をなでる。
「こりゃひどい。どこから手当てすればいいのかね」
 女は警戒心もなく、実留の手首の拘束を外した。まずは、顔の切り傷から手
を施そうと女は薬箱をのぞき込む。
 今よッ!
 実留はナイフを女の首筋に突きつけようとした……が、できなかった。代わ
りに渾身の力を込めて、愚かな女の後頭部を強打した。骨ばった身体がぐらり
と揺らぎ、横倒しになる。
 実留は鍵を手に入れると、こじ開けられた牢の外に飛び出した。
「ヴィラ・ラ・シーアン」
 かすかに、女の声が聞こえたような気がした。
                                …続く
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 主婦と創作ではオリジナルなテキスト作品の投稿を募っております。
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ら俳句まで、ジャンルは問いません。 震ってご投稿下さい。
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◇連載小説「クレール光の伝説 番外編 舞殿の【女帝】」第10回
                           作:神光寺かをり
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作者注※
この物語はお姫様倶楽部発行のビジュアルノベルゲーム「お姫様舞踏会オフラ
インスペシャル」の隠しシナリオをベースにした書き下ろし小説です。
ゲームはプレイヤーキャラの一人称視点で展開しますが、この小説は視点が三
人称に変更されております。
なお、神光寺かをりのウェブ小説「クレール光の伝説」とは微妙に設定が違う
部分があります。(それ故「番外編」なのですが)
また、ゲームのシナリオとも微妙に違いが生じるかも知れません。
著作権はお姫様倶楽部と神光寺かをりが所有しております。
著作者の許可無く転載・複製なさらないでください。
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 そのうちの1人が不意の侵入者に気づいたらしく、ピエトロに険しい顔を向
けた。
 背の高いその衛兵は、若いと言うよりは幼い顔立ちだったが、濁りのないま
っすぐな眼光は、気の小さい物を威圧するに十分な威厳を持っている。
「あ、じゃまだったかな?」
 あわてて後ずさる彼に、衛兵は
「何かご用でしょうか?」
穏やかな口調でかえした。
「いや、たいしたことじゃないんだけど。その…宮殿の中をちょっと見て回っ
てたんだ。迷子になってはいけないと思って」
「恐れ入りますが、接待役の方であられますか?」
「うん、そうなんだ…恥ずかしい噺だけれど、ちょっと遅刻してきちゃったも
のだからね」
「左様であられますか」
 衛兵は小さくうなずいてから、他の兵士たちに、
「手に余るようなら職人を呼んでもいいが、できるだけ内々で済ませるんだ。
ただし、お客様の迷惑になってはいけない」
小さな声で指示を出した。
 すると兵士たちは軽く敬礼をし、四方に散った。
「君は、ここの責任者かい?」
 ピエトロの問いに、その若い衛兵は、
「若輩ながら、この部署を任されております」
胸を張って答える。
「それじゃあ申し訳ないけれど、この宮殿と、それからお客様のことで、君が
知っていることを少し教えてもらえないだろうか? 何分時間がないものだか
ら、手短に」
「宮殿の見取りでしたらいくらかはご案内できますが、お客様に関しては…世
界中からご婦人がいらっしゃる程度の知識しか持ち合わせておりませんが」
「世界中から、ご婦人…」
 ピエトロは思わす吹き出しそうになった。彼は「客」と言わずに「婦人」と
限定したのだ。
「…君も、美しい女性に興味があるのかい?」
 冷やかすように言うと、衛兵はほんの少し頬を紅潮させた。
「ハハハ。殿下もお人が悪い。自分も男でありますから、確かに女性には興味
があります。それを否定はいたしません。
 ですが、私としては高嶺の花の姫君よりも、その周辺の方が気になります」
「周辺?」
「お姫様付きの侍女だとか、護衛の女剣士だとか…」
 なるほど、とピエトロは得心した。
 この衛兵も貴族の出ではあろうが、それほど爵位は高くないようだ。そうい
った者たちからすれば、王家の姫君などは雲の上の存在であるから、むしろ興
味の対象からははずれるということなのだろう。
「そうか、そういう女性たちも来るんだな。ますます宮殿が華やぎそうだ」
 ピエトロが言うと、衛兵は少々不思議そうな顔をした。
「意外ですね。殿下のような高いご身分の方でも、メイドや侍女の類に興味が
おありになるのですか?」
「身分が高いって言っても、僕の国は豆粒ほどの大きさだからね。下手をした
ら、禄高は君より低いかもしれないよ」
 ピエトロはふと、故郷の田園風景を思い出した。
 あぜ道の木陰で子守をする少女や、リネンに縫い取りを施している娘たちの
熱心さが、妙に懐かしく思える。
「もしかしたら、僕は君以上に異国の姫君よりも侍女やお針子の方がなじみが
深いんじゃないかな。
 それになんと言っても働く女性は美しからね。特に使命感と責任感をもって
働いている女性は」
 衛兵は、ピエトロの純朴さに心を動かされたらしい。相好を崩して
「そうですよね。はやり働いている女性は美しいですよね。
 使命感と責任感といえば、このたびの招待客の内には、姫君の護衛に女剣士
をつれて来られる方があるとか。そのような女性は、きっと使命感と責任感に
あふれているのでしょうね」
「姫君の護衛の女剣士、ねぇ…」
 その語感からピエトロが思い浮かべたのは、屈強で、筋肉質で、日に焼けた、
大柄の中年女性だった。
 思わず、身が固くなる。
「いや、そういった女性は…ちょっと…。僕のような貧弱者では、尻に敷かれ
てしまいそうだから…」
「まあ、それもそうでしょうね」
 衛兵は愛想笑いで答えた。
 気まずい空気が流れる。ピエトロは少々あわてて、
「済まない、やっぱりここにいると邪魔のようだから」
廊下へ逃げ込んだ。
「あれ以上聞いたところで、あの衛兵はお客様のことは知らないみたいだから」
 そう己に言い聞かせて、彼は廊下を逆走し、結局エントランスホールに戻っ
て来ることとなった。
                                …続く
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     ◆ライトオタク同人主婦のぐうたら日記 「主婦と創作」◆
発行人:銀凰恵
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