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-----◇ライトオタク同人主婦達のぐうたら創作日記 「主婦と創作」◇-----
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--------------------------------------------- 2003年07月26日号 -----
------------------------------------------------------- 通巻46号 -----
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◇ご挨拶
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 初めましてのかたは、初めまして。
 そうでない方は、こんにちは、お待たせしました。
 自称「文芸同人誌」主婦と創作、主幹の銀凰です。
 PC故障の続報でございますが、結局CPUとOSとHDDを取り替えました。
 それって結局PCが新しくなるってことなわけでして、つまりはすべてのデー
タを亡失すると言うことでありまして。
 ええ、そうですの。わたくし、すべてを失いましたのよ。
 書きかけの小説も何もかも。泣くに泣けませんことよ…トホホ。
 まあ、すでにWebサイトにアップロードした分や、発行済みのメールマガジ
ンなどは、サーバー上にバックアップがあるわけです。よって続きの部分のみ
書き直せば良いわけで…って、そっちの方が大変そうな気がひしひしと…。
 それでは開き直って作品をどうぞ!
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◇本日の目次…
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 ◆連載小説…くまのサマ 小説「星眼の巫女」(6)
 ◆    …神光寺かをり 小説「舞殿の【女帝】」(9)
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◇連載小説 星眼の巫女 第6回 5章            作:くまの
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*5*
 翌朝、ホテルの清潔なベッドで実留(みとめ)が目覚めたとき、二人の姿は
なかった。壁の金時計は午前七時三十分、普段の起床時間を指していた。アン
ナはベッド下の藤籠で丸くなっている。
 実留は同居人を起こさぬよう洗顔と歯磨きをし、昨日と同じ白い服に身を包
んだ。
 彼女の身支度終了を待っていたかのように、部屋が廊下側からノックされた。
「おはようございます、実留さん」
 シーシャと同じ肌と瞳の色を持つ少女が、人馴染みする笑みを浮かべ、朝食
のワゴンを運んでくる。
「あたしが実留さんのボディガード兼お世話係です」
 実留よりも、いくつか年下に見える少女はマヤカと名乗った。シーシャとカ
イは今朝早くから『仕事』に出掛けたという。
「本当にあなたが?」
 実留はつい、マヤカの幼い顔を凝視してしまう。昨日の話ではホディガード
というから、屈強の大男かと勝手に想像していたのだ。
 マヤカのウェーブのかかった赤茶の髪は腰まであり、ほっそりした身体に巻
きついていた。刺繍のない質素な赤色の巻きスカートから、小枝のように儚い
脚が伸びている。
 もしかして、人手が足りないのかしら?
 そんな実留の胸中を看破したのか、
「あたしは未熟ですけど、灰色熊なら十分で仕留められるよう訓練を受けてい
ます」
 マヤカは悪戯っぽく碧眼をきらめかせる。
「こちらの食事は毒味させていただいたので、少し冷めてしまいました」
 朝食のワゴンには、和洋中の朝食と飲み物が乗っていた。
 ベッド脇のテーブルにワゴンを固定させると、マヤカが給仕してくれる。実
留は手と口を動かすだけでよかった。
 用意されたどの皿にも、微量だが手をつけた形跡がある。実留は居たたまれ
ない気持ちになり、マヤカに「ごめんなさい」と頭を下げた。自分の身の安全
が人の犠牲の上にあるのは、辛いことなのだと身に染みた。
「マヤカちゃんはシーシャの妹なの?」
 自分の一挙一足を凝視されるのに疲れて、思いついた言葉を口に乗せる。
「あたしの兄はカイです。国では珍しいんですよ、あの白い肌と金の髪は」
 髪の色は様々だが、褐色の肌と碧眼がバクターシア王国では一般的なのだと
教えてくれた。
「なら、カイは寂しいよね」
 他人と異なるということは、嫌悪され排除される要因となる。同じ服、同じ
髪形、同じ流行を追うことがこの世界を平穏に生きていく処世術だ。実留が無
用の携帯電話を持ったのは、これ以上、異端者にならないためだった。
 雑多な人種が行き交う国で生まれた者には、四方を海で囲まれた日本は理解
できまい。ましてや、マヤカは生まれながらに市民権を獲得している人間なの
だから……。
「あたしやシーシャがいるのにどうして?」
 理解できないといった表情のまま、マヤカは実留にオレンジジュースを差し
出した。
 やっぱり、あなたには分からないのね……。
 ふいと、実留は顔をそむける。
「実留さん、ズルイです。拒絶されたら反論もできないし、心の中を理解する
なんて程遠いです。あたしは貴女の言葉が聞きたいです」
 ね? 異国の少女がつむぐ言葉を実留は不思議な気持ちで聞いていた。
 拒絶? 私が? そんな言葉は知らないわ。
 冷たい響きでもって実留の耳に届いた単語は、容易に食欲を奪っていった。
 私を拒絶しているのは向こうなのに……。
 実留は爪が食い込むのも構わず、拳を握りしめた。
「失礼します」
 ノック音がして、ボーイがワゴンを回収するため入室してくる。マヤカはそ
れを声と手で制して、ドア前でボーイのボディチェックを抜かりなく済ませた。
 その後、マヤカは手際よく朝食の皿をワゴンに片付け始めた。ボーイ任せに
はしておけないのだろう、よく働く少女だ。
「──これを」
 ボーイはマヤカの目を盗んで、実留の手に何かを握らせた。感触からして、
小さく折りたたまれた紙片のようだった。
 目を瞬(しばた)かせる実留に、彼は自身の胸ポケットを指さした。しまえ、
ということなのだろう。握りしめた拳を服のポケットにしまうという一連の動
作を見届けると、ボーイは一礼をして部屋を出ていった。

 正午過ぎの玄関ホールは人影もまばらであった。爽やかな水音が自然のBG
Mとなるよう配置されたホールの噴水の真上には、豪奢なシャンデリアが光を
投げかけている。
 実留は部屋のトイレの窓から抜け出し、ホテルの玄関ホールに来ていた。臆
病な自分にしては、かなり大胆な行動だったと感心していた。
 今頃、マヤカちゃん、真っ青になっているかもしれないわね。
 悪いとは思いつつ、実留は唇の両端を微笑みの形に引き上げた。先ほどの意
趣返しができた気がした。
 まだ、来ていないみたいね。
 実留は回転式の出入り口がよく見渡せるソファーに腰かけ、じっとりと汗を
含んだ紙片を再び広げる。目に飛び込んでくる単語をもう一度、頭に叩き込ん
だ。
 『だまされるな、玄関ホールにて』。
 これは忠告なの?
 実留は相手をさりげなく目で探す。
 特に時間を指定してないので、いつ相手が姿を現すか分からない不安がある。
相手の顔を知らない実留側には、多少不利だったが、人目があれば手荒な真似
はできないだろうと踏んだのだ。
 このまま、ホールにある電話で家に連絡を入れて、迎えにきてもらえばいい。
その前のちょっとした冒険のつもりだった。
 やっぱり、無謀だったかしら。
 とりあえず、部屋にいるアンナの身は安全だ。一番大切なのは邪眼の巫女な
のだから、厄介払いができたと喜んでいるだろう。
 ついとヤニの匂いがすると同時に、
「麗しいお嬢さん、失礼します」
 実留の隣りにサングラスをかけた細面の男が座った。薄い唇と高すぎる鼻が
冷たい印象を与えるが、頭が切れそうな美青年だ。
「お探し申し上げておりました。我等が邪眼の巫女様」
 右手を胸に当て、深々と礼をする。
「違います。巫女は私ではなくて、私の仔猫の方です」
「はっ。何とあやつらは常識外れなことを」
 いぶかしがる実留に男は破顔する。何事かを確認するようにうなずき、上機
嫌な声を発する。
「ならば、必要なのは猫のみのはず。今、貴女様が拘束されていらっしゃるの
は何故でしょうか?」
「それは私の身の安全を考えてくれているからです。あの人達は黒装束の一味
から、私とアンナを守ってくれたんです」
「ならば、何故にとどめを刺さなかったのでしょうか? その後の貴女様のご
家族の安全は、どうなるのですか?」
 カチンと何事かが引っかかったが、実留の心の振り子は大きく揺れた。確か
にあの男達が、再び自宅を襲う可能性がないと言い切れない。
「仲間だから、そう考えられませんか?」
 たたみかけられるように言われると、実留の胸の奥でくすぶっていた疑惑が
再燃する。どちらを信じればいいのだろう。
 ふみゃぁあ。
「アンナッ? どうして」
 いつの間にやって来たのか、実留の足元に白猫がまとわりついていた。
「実留様ッ!」
 鈴の鳴るような声と同時に、ひどく慌てている様子のマヤカをホールの隅に
見つけた。実留を探すため、部屋のドアを開け放したまま飛び出してきたのか
もしれない。
 ふみゃあ。赤ん坊がねだるように、アンナは甘い鳴き声で実留を見上げる。
 置いていかないで、そばから離さないで、捨てないで。そんな風に聞こえ、
実留はたまらなくアンナが愛しくなる。
 周囲の人間の視線から隠すように抱き上げてやると、やっとアンナは大人し
くなった。
「さあ、参りましょう」
 男に二の腕をつかまれ、実留は引きずられるようにホール中央の階段を上り、
エレベーターに乗り込んだ。男は最上階のボタンを押す。
「バルディス王子は復讐のために、玉座が欲しいだけなのです」
 狭い箱の中で不吉な言葉はさらに禍々しい塊となって、実留の小さな胸を打
つ。
「かの王子は御生母が平民の出身ゆえ臣下に降格されたわけではありません。
そのような王子が王位についた前例は、いくらでもあるのです。問題はバルディ
ス王子が、死した王妃から生まれた凶王子であるが故なのです」
 第二王妃の死因は出産時の出血多量だった。死んだ王妃から生まれた王子は
国を滅ぼす。おびただしい鮮血にまみれ生まれてきた王子は血を求め、血を呼
ぶ。
 愚かしいことだ、とは言い切れない底知れない暗い想いを実留は男の中に見
た。
「王家では血を尊ぶのです。言い伝えでなくとも、バルディス王子では国政が
乱れましょう。かの王子は平民からの官吏登用を考えておられるようです。有
力貴族達はより濃い王族の血を引く我が君を恨んでの所業だと、そう口がさな
く噂を立てるでしょう」
 実留は男の凍れる美貌を見つめていた。
「そうなれば、我が君の成人と同時にバルディス王子は後見人となるか、それ
が否ならば残された道は我が君の暗殺のみ」
 我が君が第三王妃の第一子トヌ王子だということは、実留にも見当がついた。
 華やかな王宮に戻されたバルディス王子が、花よ蝶よと育てられた王宮育ち
のトヌ王子を識り、逆上するのは想像に難くない。母の血によって命運を分け
た二人。
 だが、今となっては正当な権利者はバルディス王子なのだ。我が身の安泰の
ため、我が君に牙をむくだろうと、男は語る。
「暗殺は人知れず行うことが肝要。それが、紅玉の神石には可能なのです」
「トヌ王子にだって、動機はあるんじゃないかしら」
 正確には、トヌ王子派の人間達だ。
 その筆頭であるアルメナ王妃は、邪魔者は殺す主義なのではないのか?
「ラート聖像の在処は次期王のみ伝承されるのです。ミンシャ王子が亡き後、
現国王とバルディス王子のみが知り得たことを、幼年のトヌ王子にどうして可
能でしょうか?」
「だから、この騒ぎに乗じて先手を打つわけね」
 胃がむかついて吐きそうだった。
 バルディス王子にしろ、トヌ王子の後ろ盾にしろ、誰一人として、この世の
ことなど案じていないのだ。そして、実留自身も。
 結局、みんな独りっきりなのね……。
                                …続く
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 主婦と創作ではオリジナルなテキスト作品の投稿を募っております。
 自作(必須)で、テキスト形式メルマガで発表できる作品でしたら、小説か
ら俳句まで、ジャンルは問いません。 震ってご投稿下さい。
…でもとりあえず、規約には目を通して下さいな。
★投稿規約のページ
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◇連載小説「クレール光の伝説 番外編 舞殿の【女帝】」第8回
                           作:神光寺かをり
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作者注※
この物語はお姫様倶楽部発行のビジュアルノベルゲーム「お姫様舞踏会オフラ
インスペシャル」の隠しシナリオをベースにした書き下ろし小説です。
ゲームはプレイヤーキャラの一人称視点で展開しますが、この小説は視点が三
人称に変更されております。
なお、神光寺かをりのウェブ小説「クレール光の伝説」とは微妙に設定が違う
部分があります。(それ故「番外編」なのですが)
また、ゲームのシナリオとも微妙に違いが生じるかも知れません。
著作権はお姫様倶楽部と神光寺かをりが所有しております。
著作者の許可無く転載・複製なさらないでください。
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 重いドアが閉まったとたん、ピエトロは締め付けられるような緊張感から解
放され、思わず大きく伸びをした。
「さて、パレスの中をよく見知っておけと言われたのはいいけれど…」
 エントランスホールまで戻って見回すと、スタッフたちは相変わらず粛々と
自分の仕事をこなしている。
 皆、己の仕事に集中していて、声をかける好きなど一分もないように思える。
 とはいうものの、誰の説明や案内もなく恐ろしく広い宮殿の中を見て回ろう
という心持ちにはなれない。
 ホールからは南北に廊下が延びていた。両方とも等間隔にドアが並んでいる。
 南側の廊下には人影がなかったが、北の廊下には、掃除道具を抱えたメイド
が一人いる。
 どうやらピエトロと同年代らしいそのメイドは、もとより塵も埃もない廊下
をさらに念入りに掃き清めていた。
 隅々まで清め磨き上げ、ようやく得心したらしい彼女が顔を上げたのを見て、
ピエトロは声をかけた。
「忙しそうだね」
 櫛目正しい赤い髪を揺らし、メイドは
「何かご用でございましょうか?」
にこりと笑った。
「うん。用というか何というか。今回の舞踏会をぜひとも成功させるために、
お客様方に粗相が無いようにしたくて。
 僕はここに来るのが遅れてしまって、宮殿の中のことも、お客様のこともま
だよくわからないから…。もし君がお客様のことで何か知っているのなら、教
えてくれないかな?」
 メイドは小首を傾げ、一呼吸のすると。
「私の知っていることと申しますと…。
 後しばらくで、オラン公国よりオーロラ姫様と、グランディア王国よりファ
ミーユ姫様がご到着になるということ。それから、つい先ほどパンパリア公国
のロゼッタ様がいらっしゃったということぐらいですわ」
「それだけかい?」
 ピエトロは頓狂な声を上げた。ずいぶんとお客様の数が少ないような気がす
る。
 メイドは申し訳なさげに
「私はこちら側の棟のお部屋を控え室になさるご予定のお客様のことだけしか
知らされておりません。ですからほかのお客様のことは、あまり存じ上げてお
りません」
小さく頭を下げた。
「そういうことか…。じゃあ、もっと詳しく知っている人はいないかな?
 あまり時間がないようだから、手っ取り早くすませたいんだ」
「まあ」
 ピエトロの言いように、メイドは少々あきれた様子だったが、
「執事長のラムチョップ様か、警備の兵士様方でしたら…」
「ラムチョップか」
 あの白髪頭の執事長の神経質そうな顔を見るのは、あまり乗り気がしなかっ
た。
「じゃあ、警備兵たちに話を聞いてみることにするよ。どこに行けばあえるか
な?」
「先ほど何人かがあわてた様子で中庭へ向かいましたわ」
 メイドは廊下の一番奥を指さした。通路は左に折れ、さらに奥へ続いている。
「中庭だね。ありがとう、行ってみるよ」
 メイドの示した方角へ、ピエトロは小走りで向かった。
 赤い絨毯の敷き詰められた廊下は、驚くほど長い。
『なんて広い宮殿なんだろう。僕の家屋敷なんて、この敷地に3つぐらい入る
んじゃないだろうか』
 行けども行けども中庭に通じるとおぼしきドアは見つからない。それでも、
このまま永遠に走らないといけないのではなかろうかと不安に駆られ始めた頃、
ようやくそれらしい白いドアにたどり着いた。
 髪の毛ほどの隙間もないドアをそっと押し開けると、陽光が一筋、廊下を切
り裂くように差し込んできた。
 同時に、草木の青い香りがピエトロを襲った。どうやらこの庭園には、特に
香りの強いハーブや花木の類ばかりが植えられているようだ。
 広い中庭は、中央に噴水を配してシンメトリーに造成されている。
 東に宮殿の心臓部であるダンスホールや謁見室があり、西には小さな白い建
物があった。
 南と北には客間の窓が並んでいる。
 おそらく、どの位置からも調和がとれた美しい庭園の風景が眺められるよう
に設計されているのだろうことは、おぼろげながらピエトロにも理解できた。
 その中庭で、メイドが言っていたとおり何人かの兵士が集まってなにやら打
ち合わせをしたいた。
                            …続く
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・もし、文字化けしている様な箇所を発見したら、お教え下さい。
 チェックはしているつもりなのですけれど…
・投稿作品を募集します。詳しいお問い合わせは、以下のメールフォームから
 お願いしますです。
    →http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/5751/mmagazine.html
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     ◆ライトオタク同人主婦のぐうたら日記 「主婦と創作」◆
発行人:銀凰恵
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