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---◇ライトオタク同人主婦のぐうたら日記 「主婦と創作」◇-----
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--------------------------------------- 2002年09月07日号 ---
-------------------------------------------------- 通巻11号 --
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◇ご挨拶
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 初めましてのかたは、初めまして。
 そうでない方は、こんにちは、お待たせしました。
 ライトオタク歴20年・ダメ人間レベル5の銀凰恵(ぎんおう め
ぐみ)です。
 ぐうたらで人として半人前な同人主婦の独り言に、暫しお付き合い
下さいm(__)m

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◇本日の目次…
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 ◆スチャラカこらむ「オタクという星の元で」…オタク的視点で日
  常を斜めに眺める、恥さらし独白
 ◆無駄書き…このところ騒ぎになっている事について
 ◆投稿作品コーナー…越光恵美サン作(自由詩)「砥石」
 ◆連載小説「桃の木は残った」…TRPGリプレイ小説(再録連載)
 ◆今日のお仕事…HPの更新、小説やお絵かきなど、ここ数日の作
  業状況をお知らせします
 ◆同志を求むる…メルマガ同人誌って企画も良いかも知れないと…
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◇スチャラカこらむ「オタクという星の元で」
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 マネーの虎(9月6日放映分)を見ました。
…元ゲーム雑誌編集…。世間様の「オタクへの偏見」を助長するよう
な企画をテレビに持って行くなよ(苦笑)

 あの企画(キャラクター抱き枕で一儲け)は、商売の素人である私
が見てもダメダメでございました。…とくに「マネーの虎」の様な、
画期的で斬新すぎるが故に金融会社が出資してくれない事業に対して
投資する…という場にはそぐいませんね。
 だってさ、キャラクター抱き枕なんて、大昔からあるものですよ。
 画期的でも斬新でもありません。
(同様の商品は以前からコナミあたりが自社キャラで出してます。
しかも、その商品「だけ」で儲けようなんてことは恐らく考えていな
いでしょう。…元のゲーム+キャラグッズで利益がでればOKなのです
から)
 それに、マーケティングリサーチもなってないですよ。
 彼は自分の「商品(版権・著作権無視のキャラクター抱き枕)」が
コミックマーケットで多いに売れた…ということをアピールしていま
した。
 コミックマーケットというのは、漫画やアニメやゲームなんかが好
きで好きでたまらない人たちが集まってくる「お祭り」です。
 お客さんは浮かれています。買う物は限定されています。
 そんな状況での販売数なんてものは、「文化祭の模擬店で焼きそば
が売れた数」と同等でしょう。
 例えば、模擬店で完売できた焼きそばを、そのままの味・価格でレ
ストランのメニューにして売り出したとしましょう。
 普通にお腹がすいた人が、沢山のメニューの中からそれを選ぶでし

うか?
 案外、初めのうちは物珍しさが手伝って売り切れることもあるかも
しれませんが、次の日も、10日後も、1年後も、その売れ行きを持
続できるでしょうか?
 売れるだけでなく、利益はちゃんと出ますか? スタッフに給料を
払えますか? 施設の維持費が払えますか?
 そして家族が養えますか?
 そこまで考えないと、商売にはならないはずです。

 それはともかく、今回の彼の最大の失敗は、著作権問題を解決しな
いうちにテレビに出ちゃったことでしょうけど。
 その点で、美空ひばりサンのご子息がえらく怒っておいでましたよ
ーですし。
 彼も、
「こういうアイディアです。こういうルートがあります。版元からの
許可もあります。でもお金がありません」
ってところまで煮詰めていたら、少しは出資があったかもしれないの
にさ。
 あ、そこまでしっかり計画が出来ていれば、銀行がお金を出してく
れるか。
 まあ、彼がリーフ(※注)から訴えられない事を願いましょうか。

※注 リーフ
 ゲームメーカー。
 件の元編集が持ち込んだ「見本品」に印刷されていたキャラクター
は、このメーカーのもの。
 当然版権はリーフにあるわけだ。…彼は使用許諾を取っていないよ
うだけれど…
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◇無駄書き
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 前回の無駄書きの続き。
…42歳って聞いてましたが、50歳だって。
 まあ、お亡くなりになった方についてとやかく言うのは気が引けま
すのでこれ以上はやめましょう。年齢に関しては特に…女性だし。
 怖いのは、公開された女性代表サンの写真を見て、旦那様が
「この人、知っている」
と宣ったことですか。

 ともかく、逃げも隠れもしないって仰っていた女性代表様には、
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」
という言葉をはなむけにしましょう。
 彼岸に逃げちゃった方には届かないかもしれませんが…
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◇投稿作品コーナー
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 自由詩「砥石」
         越光恵美

  お袋は庭の片隅で
  砥石に向かって刃を磨く

  丸まっていた感性が
  悲鳴を上げて尖ってゆく

  お袋は庭の片隅で
  砥石に向かって刃を磨く

  肩肘張ってた日常が
  悲鳴を上げて削れて行く

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◇連載小説「桃の木は残った」…
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作者注※
この物語は光栄(現「コーエー」)刊「歴史パラダイス6巻」に掲載
された、TRPGのリプレイ記事「角色扮演遊技・三國志秘話『桃の
木は残った』」を元に、銀凰恵が編集・脚色を施して作り出した長編
中華ファンタジーです。(銀凰恵はこのセッションにプレイヤー「祝
英台」役で参加致しました)
 原著作権はファーイーストアミューズメントリサーチ社(F.E.A.R.)
及びたのあきら氏が有しています…多分(苦笑)。
 なお、中華物という性質上「機種依存文字」に当たる漢字を使用す
る必要があるのですが、それでは文字化けしてしまうので、対策とし
て「読み仮名を【】で囲ったもの」を代替え品として使用しています。
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四 勇と優(1)
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 翌朝、伯羽達が目覚めた時には、既に太陽は空のかなり高い所で輝
いていた。
「寝過ごしたなぁ」
「日頃の不摂生(ふせっせい)がたたったとみえる」
 大きく伸びをすると、二人は慌てて、且つ慎重に、廃村へと近付い
た。
 村の中に人影らしき物はまばらにしか見当たらない。
 その少ない鮮卑兵達も何をするでもなくうろついたり、日陰に数人
かたまって博打(ばくち)に興じたりしている。
「馬がいない」
 村の周囲を二廻り程した後、伯羽が言った。
 馬影は、確かに少なかった。
 村にどれほどの兵がいるのか知れないが、その数五百と見れば、と
てもその数に見合うだけの馬がいるようには見えなかった。
「食いモンが乏しくなったんで、喰っちまったんじゃねぇの?」
 自身もかなり空腹らしい雷公が、腹をさすりながら言う。
「そうじゃない、あの大きな黒毛だ。昨日、独孤紹が乗っていた…」
「そう言やぁ見えなかったな」
「見えなかったのか、居なかったのか…」
 伯羽は考え込んだ。
 頭目の馬が大切に扱われ、屋根壁のある所に繋がれていて目に付か
なかっただけならば良い。
 だが、馬が居なかったから姿が見えなかったのならば…。
「朝の散歩じゃないのか?」
 欠伸(あくび)をしながら雷公が言う。
「だと良いが」
 例え紹が村に向かったのだとしても、村を襲うことが目的ではある
まい。彼が自ら約定を違えるような人物でないのは、昨日の行動から
も解る。
『…解ってはいるのだが…』
 何か良くない事が起こり得る。
 そんな漠然とした危機感の靄が、伯羽の心に満ちていた。
「兄ぃは心配し過ぎだ。そんなに心配なら、あいつが居るか居ないか
見に行けばいい」
 雷公はニィッと笑うと伯羽の背を叩いた。
「どうやって?」
咳込みながら伯羽が尋ねると、
「鮮卑の兵団に潜り込む。…そうだ、そのまま中から奴らを切り崩す
ってのもいいテだな」
「だからどうやって?」
 重ねて尋ねれば、雷公はにこりと笑って、
「そいつは頭の切れるヤツの考える事さね」
と、もう一度伯羽の背を叩く。
「お前はお気楽過ぎる」
 伯羽は肺臓の中の呼気を全て吐き出し、首をうなだれた。

 伯羽が大きなため息を吐いていた頃、桃花村で一寸した騒ぎが起き
ていた。
「あんちゃん、三あんちゃん!」
 七つか八つの少年が英台の足元へと駆け寄った。彼女の足元には三
郎少年がいる。
「大変だよ、八郎達がいないんだ」
 小さな少年はべそをかいて三郎にしがみついた。
 三郎は村の少年達の中では一番の年齢嵩(としかさ)だった。
 彼の上には六つ年上の兄や、五つ上の従兄がいたが、成年に達して
いたため徴兵されて村を出ている。二人いる姉達は大人を手伝って畠
仕事や家事に忙しい。
 必然的に彼が子供達のリーダー格になっていた。
 普段の三郎は弟分達をしっかりと取りまとめる「良い餓鬼大将」で
ある。
 ところが英台が「公主様」だと思い込んでからは、彼女にべったり
と張り付いて、子供達の世話焼き役を放棄してしまっていた。
 贔屓心理(ミーハー)なのか初恋(おませ)なのかは判別できない
し、その必要もない。
 ただ、彼が己の職務をないがしろにしたことと、その間に小さな子
供達が迷子になってしまったことは、紛れもない事実なのだ。
「きっと川に行っちゃったんだよ」
 小さな少年が鼻水をすすった。
「村の外には馬ン乗った恐いヤツらがいるから、出ちゃダメだって言
ってるのにっ」
 三郎は慌てて駆け出そうとした。
 英台が彼の手を掴まなければ、あっと言う間に板のはずれた塀の隙
間を駆けくぐって村の外へと飛び出していただろう。
「何すンだよっ。八郎が悪いヤツに捕まっちゃうかも知ンないんだ。
手を放してよ!」
 幼い管理者は自分が弟達を良く見ていなかった事を強く悔いている
…英台にはそれが良く解った。だからこそ彼を引き留めたのだ。
「あなたが一人で行くのも危ないわ。私も連れて行って頂戴」
 英台が言うと、三郎は大きくうなづいた。
 川は村のすぐ近くにあった。
 と、言っても子供の足では二刻(約30分)程はかかる。
 元々小さな川であったが、ここ数日続いた旱(ひでり)の為に水嵩
はかなり低くなっていた。
 五歳の八郎と三、四歳の子供三人は、膝辺りまで水に浸かって魚を
追いかけ回している。
「八郎、上がれ! 外には出るなって言っただろう!?」
 三郎は水を蹴って弟分達の元へと駆け寄り、頭を小突いたり襟首を
引っ張ったりしながら岸へと促している。
 英台はその様子を目を細めて見ていた。確か自分にもあんな幼い頃
があった、と、懐かしんでいた。
                            続く…
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◇今日のお仕事…
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…どろどろな成人指定ゲームじゃないけど、子供はやっちゃダメゲー
ムのシナリオを相変わらず…(×_×;)
 推敲と校正と、CG指定に追われる日々です。
 なんだか永遠に終わらないような気がします。

 あんまりいらいらするんで、ストレス解消にWeb素材(アイコン)
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◇最後に…
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 相変わらず体調激悪です。むしろ悪化している気が…。
 二日おきに病院通いが続いています。
 月からの使者(笑)は予定どおりに来てくださいません。
 来ると面倒でも来なければ来ないでしんどいですな。
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◇次号予告?…
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・次号は9月7日発行の予定です…が、上にも書いたとおり体調が
 悪うございますので、もしかすると遅れるかも知れません。
 その時は笑って許して下さいませ。
・もし、文字化けしている様な箇所を発見したら、お教え下さい。
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