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---◇ライトオタク同人主婦のぐうたら日記 「主婦と創作」◇-----
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--------------------------------------- 2002年08月24日号 ---
-------------------------------------------------- 通巻9号 -
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◇ご挨拶
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 初めまして、こんにちは。
 ライトオタク歴20年・ダメ人間レベル5の銀凰恵(ぎんおう め
ぐみ)です。
 ぐうたらで人として半人前な同人主婦の独り言に、暫しお付き合い
下さいm(__)m

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◇本日の目次…
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 ◆同志を求むる…メルマガ同人誌って企画も良いかも知れないと…
 ◆連載小説「桃の木は残った」…TRPGリプレイ小説(再録連載)
 ◆今日のお仕事…HPの更新、小説やお絵かきなど、ここ数日の作
  業状況をお知らせします
 ◆書くと言うこと…主に己への警告として…。
 ◆好い加減な夕食レシピ…家庭料理に計量スプーンは使わない♪
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◇同志を求むる…
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 思いつき…なんですけど。
「主婦と創作」をメルマガ形式の同人会報みたいにできたらなぁと、
ちょこっとだけ思っています。
 詩・俳句・川柳・和歌・エッセイ・小説などの、テキストものをメ
インに、イラストやコミックはサイトに掲載してURLを書いて…とか。
 どうでしょう?

ご意見はこちらから
   →http://jhnet.sakura.ne.jp/petit/postmail/mmagazine.html
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◇連載小説「桃の木は残った」…
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作者注※
この物語は光栄(現「コーエー」)刊「歴史パラダイス6巻」に掲載
された、TRPGのリプレイ記事「角色扮演遊技・三國志秘話『桃の
木は残った』」を元に、銀凰恵が編集・脚色を施して作り出した長編
中華ファンタジーです。(銀凰恵はこのセッションにプレイヤー「祝
英台」役で参加致しました)
 原著作権はファーイーストアミューズメントリサーチ社(F.E.A.R.)
及びたのあきら氏が有しています…多分(苦笑)。
 なお、中華物という性質上「機種依存文字」に当たる漢字を使用す
る必要があるのですが、それでは文字化けしてしまうので、対策とし
て「読み仮名を【】で囲ったもの」を代替え品として使用しています。
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三 英公主(1)
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 祝英台の周囲に子供達が集まり始めたのは、恵生と鈴梅が下【ヒ】
に向けて発ってから一時半(いっときはん。約3時間)程経った、昼
過ぎ頃からである。
 初めの内、子供達は遠巻きに英台を眺めているだけだった。
 視線に気付いた彼女が、遠くにいる視線の主に微笑みかけると、子
供達は慌てて物陰に隠れてしまう。
「ありゃぁ『人里に降りてきた珍獣』を見る目だぜ」
 口の悪い雷公の評も、あながち間違ってはいない、と英台は感じて
いた。
 時は封建の世、女は内に在る「物」であった。男の後ろに控えねば
ならぬ存在であった。
 だが英台はそんな慎ましい普通の女ではない。
 普通の女ならば馬を走らせて旅をしたりしない。賊を前にして大喝
したりできない。剣を抜いて闘おうともしない。第一、女が長剣を帯
びている事自体、考えられない。
 英台は封建人から見れば常識を逸する存在である。この事は英台本
人も良く識っている。
 己が男であったなら、祝英台などという女は絶対妻にしたくない…
と思う程である。
 本人が非常識だと思っている位なのだから、閉鎖的な田舎村の人々
が彼女に奇異の目を向けるのは当然の事といえる。
 英台はそういった視線には馴れていた。
 馬に乗る事も剣を持つ事も、昨日今日に始めた事ではない。
 つまり、物珍しがられたり侮蔑されたりするのも、昨日今日からで
はないのだ。
 しかし本人が見られる事に馴れていると言っても、人々は奇異なる
者の存在には馴れていないだろう。
 英台は、しばらくの間、村人の前に顔を出すのは控えておこう、と
考えていた。
 非常識は人の心に不安を与えるものだ。
 ただでさえ鮮卑族などという「非日常」に狙われている村人に、こ
れ以上の心配はかけたくなかった。
 村長が「宿に」と宛てがってくれた空き家の一室で、彼女は篭城
(ろうじょう)する事にした。
 二日三日は退屈な時を過ごさねばなるまいと覚悟を決めていたのだ
が、篭城はほんの一時(2時間)程で終わってしまった。雷公が
「人の気配がする」
と、玄関に行ってすぐ、薄汚れた少年の襟首を掴んで奥の部屋へ連れ
帰ってきたのがその原因である。
 三郎(さんろう)という十歳になる少年は、英台の前に座らされて
から、一刻(いっこく。およそ十五分)の間、ただじぃっと彼女の顔
を見ていた。
「何か、用かね?」
 伯羽に聞かれてようやく決心が付いたらしく、彼は恐る恐る声を出
した。
「姉姉(おねぇちゃん)は、本当に公主様(おひめさま)なの?」
「へっ?」
 英台も伯羽も雷公も、思わず目を見開いた。
「隣の小母ちゃんが言ってたんだ。祝さんは公主様に違いない、って」
 少年は、村中の女衆が英台の事を
「巴蜀の果てにある、小さな異民族国の姫君だ」
と噂しているのだと言う。
 なんでも、何ぞの王族と無理矢理結婚させられそうになったから、
あるいは横恋慕した王族に許婚者(いいなずけ)を殺されたから、な
いしは政略結婚の相手の王族が不義者であったので、…理由は兎も角、
その王族を成敗して出奔(しゅっぽん)して来たのだ、と皆が話して
いるのだそうだ。
「それで、国を出てから、晋にも悪い奴がいっぱいいるんで、そいつ
らも退治して廻ってるんだって言うんだ。…本当?」
 三郎の問いかけに、英台は答えられない。余りにも突飛な噂話しに、
思考が停止していたのだ。
 どうやら村人達は自分達の常識から外れている「祝英台」という人
物を、自分達と同じ漢民族ではないのだろうと判断したらしい。

                            続く…
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◇今日のお仕事…
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・Webサイト裏の小さな住人「ハーボット」を、お姫様倶楽部Petitの
 トップページと裏・賑町笑劇場トップページに設置しました。
・…お姫様倶楽部Petitに付けた方は、もともと物置サイト(苦笑)
 呑喰天地にいた子で、名前は「げんちゃん」といいます。
・裏・賑町に付けたのは新人(?)で、こちらは「もうちゃん」とも
 うします。
・もし、もう一匹設置することになったら、その子は「ぶんちゃん」
 という名前にしようと思っておるわけです。
・え? なんでかって?
 げんちゃんの「げん」は「玄徳」の「げん」、もうちゃんの「もう」
 は「孟徳」の「もう」、ぶんちゃんの「ぶん」は「文台」の「ぶん」
 …と。
・三国志ヲヤヂキャラフェチ…
      お姫様倶楽部Petit →http://jhnet.sakura.ne.jp/petit/
  裏・賑町笑劇場→http://jhnet.sakura.ne.jp/meotomanzai/meoto/
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◇書くと言うこと…
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 どうやら小説とシナリオは同じ「文章でストーリーを表すもの」で
あるのに、まるで別のもののようです。
 書いた文章が、ダイレクトに読者に伝わるのが小説。
 書いた文章が、誰かの行動を経由して読者(視聴者・プレイヤー)
に伝わるのがシナリオ…という感じでしょうか。

 小説はある作者の思いだけでストーリーを展開できます。
 登場人物は作者の思うとおりに動き、語り、物語は作者の思うとお
りに「一つの大団円」に向かって突き進みます(作者自身の暴走によ
って物語に収拾がつかなくなることや、伏線の張りすぎで集約できな
くなったりすることもありますが、そーゆーのはある種「論外」です
から、こっちに置いておいて…)。
 そして読者は自分の物差しで物語を「解釈」します。
 読者の解釈が作者の思惑とずれることもありますが、明後日向きに
なる可能性は少ないでしょう…多分。

 しかしシナリオは違います。
 例えば演劇の台本。
 役者が脚本家の思うとおりに動いてくれない可能性があります。
 それは役者が自分の物差しで脚本を「解釈」するからです。
 その解釈されたストーリーを見て、さらに観客(視聴者)が「解釈」
するので、最終的に作者の思惑から遠く離れた物語が観客(視聴者)
の心に残る可能性があります。
 またあるいは、ゲームのシナリオ。
 自由度の高いゲーム、マルチエンディングのゲームのシナリオは、
プレイヤーの思考を優先して考える必要が出てきます。
 物語の結末も、幾種類も考えないといけないワケです。

…で。私にはシナリオライターは向いてないみたいだと…痛切に…。
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◇最後に…
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 体調激悪です。
 二日おきに病院通いでごぢゃいます。
 でね。
 通ってる病院が「産婦人科」なもんだから、周囲から、
「やっとできたの?」
と言われっぱなしです。
…その度に「違う」って言うのがケッコー辛かったりする、結婚2年
目の夏…(泣き笑い)
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◇次号予告?…
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・次号は8月31日発行の予定です…が、上にも書いたとおり体調が
 悪うございますので、もしかすると遅れるかも知れません。
 その時は笑って許して下さいませ。
・もし、文字化けしている様な箇所を発見したら、お教え下さい。
 チェックはしているつもりなのですけれど…
・投稿作品を募集します。詳しいお問い合わせは、以下のメール
 フォームからお願いしますです。
 小説の感想もお待ちしてますm(__)m
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