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---◇ライトオタク同人主婦のぐうたら日記 「主婦と創作」 ------
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------------------------------------- 2002年08月03日号 ----
-------------------------------------------------- 通巻6号 -
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◇ご挨拶
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 初めまして、こんにちは。
 ライトオタク歴20年・ダメ人間レベル5の銀凰恵(ぎんおう め
ぐみ)です。
 ぐうたらで人として半人前な同人主婦の独り言に、暫しお付き合い
下さいm(__)m

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◇本日の目次…
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 ◆スチャラカこらむ「オタクという星の元で」…オタク的視点で日
  常を斜めに眺める、恥さらし独白
 ◆連載小説「桃の木は残った」…TRPGリプレイ小説(再録連載)
 ◆今日のお仕事…HPの更新、小説やお絵かきなど、ここ数日の作
  業状況をお知らせします
 ◆書くと言うこと…主に己への警告として…。
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◇スチャラカこらむ「オタクという星の元で」…
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 二次版権…嫌いじゃないんですよ。昔、私も書いていたし…ゲーム
物ですが。
 でもさ、元ネタを事実とすると、二次版権物ってゴシップ記事みた
いな物よね…言い方悪いけど。
 いや、原作の中でのカップリング(王道…って言うんですか(¨;)
と違うカップリングでお話を作ったものがあったりすると、それって
「浮気報道(ただし、根拠無し)」みたいなものだと…ちがう?
 考えすぎ?
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◇連載小説「桃の木は残った」…
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作者注※
この物語は光栄(現「コーエー」)刊「歴史パラダイス6巻」に掲載
された、TRPGのリプレイ記事「角色扮演遊技・三國志秘話『桃の
木は残った』」を元に、銀凰恵が編集・脚色を施して作り出した長編
中華ファンタジーです。(銀凰恵はこのセッションにプレイヤー「祝
英台」役で参加致しました)
 原著作権はファーイーストアミューズメントリサーチ社(F.E.A.R.)
及びたのあきら氏が有しています…多分(苦笑)。
 なお、中華物という性質上「機種依存文字」に当たる漢字を使用す
る必要があるのですが、それでは文字化けしてしまうので、対策とし
て「読み仮名を【】で囲ったもの」を代替え品として使用しています。
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二 劉桃君(1)
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 村の名は「桃花村(とうかそん)」だ、と教えてくれた村長は、と
ても四十とは思えぬ程に老いていた。
 彼は雄弁とはいえぬ重い口調で旅人達に礼を述べた。
 下【ヒ】(かひ)城(江蘇〔こうそ〕省・淮陰〔わいいん〕)の壁
の外にある小さな農村には、美しい桃園と荒れ果てた田畠だけが在っ
た。
「…男手は、戦ですか」
 迎えてくれた村人達を見回しながら、伯羽が言う。
 彼には質問をしているつもりなどない。
 村長の答は聞かなくても解っているのだ。自己の認識を確認したい
に過ぎない。
 
 彼と友人達の故郷は、その昔「蜀(しょく)」と呼ばれていた。
 二年半ほど前に故国を後にしたが、東の果ての山東半島にたどり着
くまでに見た景色と言えば、「廃村」「飢餓」「骸」そして「戦」。
 城壁に囲まれた恵まれた都会も在るにはある。だが、おおよその村
の状況は「劣悪」という共通項でくくる事ができるのだ。
 
「一年前兵に徴(と)られてしまいまして…。なんでも都の方で戦が
あるとかで」
 村長の口から出た答は伯羽の認識と合致していた。
「都の方の戦、ねぇ。今、洛陽(らくよう。晋の首都)では誰と誰が
争っているんでしたっけ?」
 恵生は雷公の耳元で言った。…これも「聞いた」ではない。
 雷公は、フン、と鼻息を吐き出して、
「司馬某(しば・なにがし)と司馬某だろう」
と、応じた。
 「八王の乱」は親類同士の争いで、当事者は全て司馬氏である。当
然且つややこしい事に、敵も味方も司馬姓だった。
 しかも乱も終局に近づいた今、戦況は泥沼化している。
 誰と誰とが結んでおり、誰と誰とが仲違いしており、誰と誰とが争
っているのか、誰にも解らなくなっていたし、解らなくてもよくなっ
ていた。
「で…先ほどの族は何者ですか?」
 英台が尋ねた。村長の口は一段と重くなる。
「あれは鮮卑(せんぴ)族の傭兵くずれでして…。都の方の戦の為に、
どこかの王族が雇ったらしいのですが、その、どういった訳かここい
らへ流れて来まして…。それで頭目の独孤紹(どっこ・しょう)とか
いうのが村へ来て、『十日の内に食料を出せ。出さぬのなら、村を攻
め滅ぼして奪い取る』と…」
 鮮卑とは万里の長城の北で遊牧をする、小数騎馬民族である。馬の
扱いが巧みで、局地戦に長けている。
 伯羽が言う。
「…出せるのですか?」
 反語だった。
 彼は村には蓄えなどないと悟っていた。
 戦時に一番必要なのは食べ物である。行軍するだけでも兵糧として
莫大な量の食物が消費されるからだ。
 兵糧が乏しくなるとそれを補給するために税率を上げる。それでも
足りなければ民間から徴用する。
 「徴用」などというと政治的に聞こえるが、要するに市民のわずか
な蓄えを国が奪う「略奪」である。
 ここ数年間、晋の全土は酷い干魃(かんばつ)に見舞われていた。
作物の収穫量そのものが激減してるのだから、率を上げたところで税
収は増えはしない。
 であるから、兵糧はもっぱら「徴用」で賄われている。
 つまり国中の農村が作物を奪われているのだ。この村とて例外では
あるまい。
 村長はうなだれ、もぞもぞと喋る。
「皆様に助けて頂いた呂翁(りょ・おう)は下【ヒ】まで種籾(たね
もみ)の買い付けに行った帰りだったのですが、穀物の値が急騰して
…村中の金子を集めて持って行ったのに、あればかりしか買えず…」
「要するに鮮卑にくれてやる物なんかない、って事だろう?」
 雷公がぶっきらぼうに言うと、村長は力なくうなづいた。
「じゃあどうするの、またあの野蛮人が襲って来たら? 闘って追い
払うんですか?」
 鈴梅が尋ねるが、村長は答えられなかった。
 答えたのは旅人達に助けられた呂老人だった。
「年寄りと子供と女衆では戦えん。刃向かえば殺されるのがオチじゃ」
「じゃ、食べ物とか、出すんだ」
 鈴梅が立ち上がった。
 眉をキッと引き吊らせ、唇はへの字に曲げている。
「それで結局、村ごと飢え死にするのね!?」
「鈴梅、言い過ぎだぞ!」
 恵生は、肩を怒らせてつっ立つ鈴梅の手をぐいと引いて、彼女を座
らせようとした。
 だが鈴梅はその手を振り解く。
「あたし、下【ヒ】に行く。こんな弱気で、自分達を守ることすらし
ない人達なんて知らない。嫌い。関わりたくない!」
 気性の烈しい少女は、そう言ってプイと顔を背けた。
 英台が慌てて村長に頭を下げた。
「申し訳ありません、この娘はまだ幼くて、口の利き方を知らないも
のですから」
すると今度は雷公が口を尖らせる。
「英台、謝ンな。オレも鈴梅と同意見だ。こんな脆弱(ぜいじゃく)
な村、とっととオサラバしようぜ」
そう言い放つと、彼もすっと立ち上がり、伯羽の肩を掴んで揺すった。
 伯羽は雷公の顔をチラと見上げると、口髭をひねった。この仕草は、
彼が何か考えて…つまり企んで…いる時の癖である。
「村長(むらおさ)。一つ、伺(うかが)いたいのですが」
 村長に目を移すと、伯羽はゆっくりと口を開いた。
「この村は酷く貧しい。男手もなく、田畠は荒れている。にも関わら
ず、あの桃園は良く手入れがなされ、樹々は美しく花を咲かせている。
…何故ですか?」
 村長は、彼を白眼視する雷公の顔と、青眼視する伯羽の顔とを交互
に見、おどおどしながら答えた。
「あ…あれは、村の鎮守、守神(もりがみ)のようなものでして…」
「守神?」
 旅人達が一様に声を上げたのを受け、村長はぽつりぽつりとこんな
話を語り始めた。
                            続く…
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◇今日のお仕事…
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今週はけっこー充実した更新作業ができました。

・暑中見舞い画像を描きました。
 こちらのURLからどーぞ(∩.∩)
          →http://jhnet.sakura.ne.jp/petit/2002s.html

・Web素材ページ「裏・賑町笑劇場」に写真素材を追加しました。
 題して「ベンチのある風景」。
 ゲームやCGの背景素材につかえるかな?
         →http://jhnet.sakura.ne.jp/meotomanzai/meoto/

・歴史時代劇作家へ100の質問。に、高枝景水さまが回答をお寄せ
 くださいました。
          →http://plaza.rakuten.co.jp/meotomanzai/
 高枝景水さまのwebサイトは
        →http://isweb40.infoseek.co.jp/play/caiguan/

・コソーリとオークションなんぞをやっております。
 トレカとかテレカとか…男性ゲーム系ヲタク向けグッズです。
 興味のあるお方はぜひ…。
出品中:トゥルーラブストーリー&Piaキャロットへようこそテレカ
    スーパーリアル麻雀テレカ
        →http://plaza.rakuten.co.jp/meotomanzai/shop/

・PC用テキストノベルアドベンチャーゲーム
                「お姫様舞踏会Petit」リリース!
☆超大国ミッドの第一王女ギネビアが企画した「舞踏会」★各国から
美しい姫君が参加するこの宴に「姫君方のエスコート役」で参加する
ことになった、属国の第三王子ピエトロ殿下。☆なんとかお姫様と仲
良くなって、あわよくば「逆玉」…と燃える彼ですが、果たしてちゃ
んとその役目を果たすことができるのでしょうか?

プロデュース&コンセプトデザイン:神光寺雅
シナリオライター:神光寺かをり(銀凰恵)
CG:森崎胡桃 佐久間千紗 雨傘日傘 ゆうきちあき
形態:CD-R1枚(要Javaに対応したWWWブラウザ)
頒価:1000円(送料込)代引きの場合は1200円(送料・手数料込)
注意:15禁です(着替えを覗く…というシーンがあるので(^^ゞ)

サンプル画像&申込書はこちら
         →http://jhnet.sakura.ne.jp/petit/cm/ball.htm

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◇書くと言うこと…
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・起承転結
 元々、漢詩の用語だそうです。
 詩が始まる→発句を受け継ぐ→転調する→まとめ上げる、といった
ところでしょうか。 専門家ではないので言い切れませんが(^^ゞ

 この考えを使えば、ストーリーが組みやすくなるので、文章を書く
ときに気をつけることとしてよく持ち出される言葉となったようです。

例1:○曜サスペンス劇場風
「起」:殺人事件が起こる。
「承」:素人探偵or風采のあがらない警部(主人公)登場&調査開始
「転」:主人公or主人公に近しい人がピンチ
 (犯人に襲われるとか、逮捕されるとか、捜査からはずされるとか)
「結」:捜査が実って犯人逮捕(犯人自殺…だと、横溝チック(笑))

例2:ジュブナイル系ラブコメ風
「起」:主人公のクラスに転校生(美形)。
「承」:ちょっとあこがれ。アタック&急接近。
「転」:ライバル登場。ちょっとした誤解。もうダメかも(T^T)
「結」:ライバルに勝つ。誤解が説ける。良い雰囲気(#^.^#)

例3:変身ヒーローもの風
「起」:光の国の戦士、逃走怪獣を追って地球へ。
「承」:逃走怪獣、地球を攻撃。地球防衛部隊迎撃。
「転」:防衛部隊ピンチ!
    主人公(士官候補生or新人)に生命の危機!
「結」:主人公と光の国の戦士遭遇。力を合わせて怪獣を撃破。

…いくらでも作れるな、こりゃ(爆)
 ただしこの方法、読み切り・単発のストーリーに限ります。
 なぜなら起承転結に忠実すぎると「クライマックス(ドキドキわく
わくする場所)」が一ヶ所しか設定できないからです。
 長い物語でドキドキわくわくが1つしかないんぢゃ、読者さまは間
違いなく飽きます。>気をつけろ、私(苦笑)

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◇最後に…
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 みそ汁を作りながら、「ゴボウと豚肉とシメジと厚揚げの炒め煮」
を作りました。
 熱中症で死ぬかと思いました。いや、まぢで。
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◇次号予告?…
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・もし、文字化けしている様な箇所を発見したら、お教え下さい。
 チェックはしているつもりなのですけれど…

・投稿作品を募集します。詳しいお問い合わせは、以下のメールフォ
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 小説の感想もお待ちしてますm(__)m
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